テキスタイルの廃棄問題に取り組むSynfluxとdoubletのコラボアイテムがパリメンズコレクションで輝く

華やかなファッション業界の裏側で、大量に廃棄される裁断時の布。そこに問題意識を持ち、テキスタイルの廃棄削減に取り組むブランドがある。

次世代デザインシステム「Algorithmic Couture(アルゴリズミック・クチュール)」を開発したSynfluxと、ファッションブランドdoublet(ダブレット)とのコラボレーションアイテムが現地時間1月21日(日)17:30、「2024-2025年 秋冬パリメンズコレクション」で発表された。

Synfluxのデザインシステム「Algorithmic Couture」

Synfluxは「FASHION FOR THE PLANET/惑星のためのファッション」をミッションに掲げ、持続可能な未来に向けた新しいテクノロジーの研究・事業化を行っている。

「Algorithmic Couture」は、衣服製造過程での大きな課題の一つであるテキスタイル廃棄を減らすために、アルゴリズムと3D技術を活用して実装された次世代デザインシステムだ。

衣服の3Dデータから低廃棄に最適化された2D型紙データの生成を可能とし、従来の約15~30%だった布の廃棄率を大幅に削減することが可能となった。現在の大量生産システムから「最適化生産」への転換を目指す。

ファッションブランド「doublet」とコラボレーション

一方のdoubletは、デザイナーの井野将之さんが2012年に立ち上げたファッションブランドだ。1979年に群馬県に生まれた井野さんは、東京モード学園卒業後、企業デザイナーとして経験を積んだ。

doublet デザイナー 井野将之さん

doublet デザイナー 井野将之さん

doubletを立ち上げて2013年に展示会デビューすると、「2013 Tokyo新人デザイナーファッション大賞」プロ部門にて最優秀として選出。

その後も躍進を続け、2018年にアジア人で初めて「LVMHプライズ」にてグランプリを受賞、2020年にはパリコレクションデビューを飾る。

doubletはまるで言葉を変化させるように、ベーシックでスタンダードなアイテムの一部分を唐突な別のアイデアに置き換える。

見慣れている物を「違和感のある日常着」に変化させることをコンセプトに、ウェアからアクセサリーまでのトータルアイテムを展開している。

今回はテキスタイルの廃棄が大幅に削減されるよう最適化されたデニムジャケット、デニムパンツ、テイラードジャケット、テイラードパンツ、シャツ、コート、パーカーの7アイテムを展開。

ライブ配信のアーカイブ動画は、YouTubeのdoublet公式チャンネルからも閲覧できる。世界に認められたサステナブルなファッションスタイルを目にするには、今からでも遅くない。

doublet公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/live/2KWsA3dCGaU?si=Uv1Wb3iXlynOfWqV

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000080230.html

(SAYA)