飴を使って儚い魅力を表現!野村在氏の個展でカンロ社の制作協力作品を公開中

東京都現代美術館 トーキョーアーツアンドスペース主催の企画「OPEN SITE 8」の一環として、現代美術家・野村在(のむら ざい)氏の個展「Can’t Remember I Forgot You - 忘れたことすら、覚えていない」が、2月11 日(日)までトーキョーアーツアンドスペース本郷にて開催中だ。

同展で見られる作品の制作には、カンロ飴やピュレグミでお馴染みのカンロ社が協力しているという。気になる内容について紹介したい。

Can’t Remember I Forgot You - 忘れたことすら、覚えていない/photo:Kenta Hoshino

Can’t Remember I Forgot You - 忘れたことすら、覚えていない/photo:Kenta Hoshino

野村氏が現代の「存在」や「死」について問いかける

AIの普及により、人類の生存データは永遠にリサイクルされ続け、たとえ死後であってもデータは残ることになった。そして人々は忘れたことも、忘れられたことも思い出せなくなっていく。

今回の野村氏の個展「Can’t Remember I Forgot You - 忘れたことすら、覚えていない」では、“失われた記憶を表出させ、記憶と記録の境界線を曖昧にする”という意図を持って、写真と彫刻的な表現を重ねた。

さまざまな作品を通じ、野村さんは現代における「存在」「記憶」そして「死」の在り方を人々に問いかけている。

Can’t Remember I Forgot You - 忘れたことすら、覚えていない/photo:Kenta Hoshino

Can’t Remember I Forgot You - 忘れたことすら、覚えていない/photo:Kenta Hoshino

飴を使って作品を制作

前述の通り、今回の個展作品はカンロ社の協力のもとで作られている。

それというのも、今回の作品では要となる素材に“飴”を採用しているというのだ。飴の色や味・形が自在であること、そして記憶と結びつく存在であることなどが、野村氏が思い描いていた同展のテーマとマッチしたことから実現した。

同氏は飴を作品に落とし込むための方法を模索し、カンロ社に直接協力を依頼。互いに手を取り合ったことで、儚く魅力的な数多くの作品が誕生した。

飴がアートとしてどのような形に昇華されたのか、直接その目で確かめてみてほしい。

Can’t Remember I Forgot You - 忘れたことすら、覚えていない
会期:開催中~2月11日(日)※月曜日は休館/会期中の土日にはパフォーマンスを実施
時間:11時〜19時(入場は閉館30分前まで)
場所:トーキョーアーツアンドスペース本郷
所在地:東京都文京区本郷2-4-16
入場料:無料
詳細ページ:https://www.tokyoartsandspace.jp/archive/exhibition/2024/20240113-7255.html
※内容は予告なく変更になる可能性がある

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000474.000041274.html

(IKKI)