<銀座>ロナルド・ヴェンチューラ氏の個展「Grey Avenue」が開催。ハイパー・カーのアートに魅せられる

ハイパー・カーをカンヴァスにして自らを表現。

「ホワイトストーンギャラリー銀座新館」にて、フィリピン出身のアーティストであるロナルド・ヴェンチューラ氏による個展「Grey Avenue」が1月14日(日)から開催される。

絶え間なく変化を続けるヴェンチューラ氏のアート

ロナルド・ヴェンチューラ氏は2021年、軽井沢ニューアートミュージアムにて大規模な個展「内省」を開催した。

作家にとって、自身の作品を再考・再構築することは、それらを“現在進行形のプロセスの一部”と捉えることに繋がる。作品の全ては視覚的な旅の途上であり、「過去作」は存在しない—これこそがヴェンチューラ氏の考えだ。

つまり彼にとって「創作」とは、絶え間なく編み直され、新しい環境に適応し、脱皮する生物のようなものなのだ。

同氏は過去に、「ズーマニティーズ」や「ヒューマニム」などの作品シリーズの中でいくつかのモチーフや表現を取り入れた。「幾何学的な繭に絡めとられたキメラ」「一連のボート」「猛禽類」「祝祭日」「病院のカルテやクリップボード」などがそうだ。

これらのモチーフや表現も、折に触れて新たな視点で再描写され、新たな変化を遂げている。

「Grey Avenue」でハイパー・カーへの愛を表現

ヴェンチューラ氏は今回の個展において、主題だけでなくアートの媒体として「ハイパー・カー」への偏愛を表現。

同氏はこれらの車を「第二の皮膚を持った機械」とイメージし、そのフォームや精緻さ、ポルシェなどに代表されるブランド力を最大限に活かしつつ、現代における「可動性」「自由」「超・想像力」のメタファーへと昇華している。

車を屋内に移動させることも、同氏にとっては屋内と屋外の境界をぼかす斬新な表現方法のひとつ。あらゆる障害物を忌まわしく思う、彼の意志を反映しているのだ。

ヴェンチューラ氏は展示作品の中でカーボンファイバー(炭素繊維)をカンヴァスのように使用し、「アートは応接間や壁に飾られるだけのものではなく、束縛のない自由な存在であるべきだ」という自身の考えを主張。

“スピード”と“動性”を刻み込むことで、自らのアートを不可思議で新しい地点へと導いた。

特有の美意識とこだわりを持つヴェンチューラ氏の世界観を、銀座で堪能してほしい。

ロナルド・ヴェンチューラ氏の個展「Grey Avenue」
会期:1月14日(日)~2月17日(土)※日・月曜は休館
開廊時間:11時〜19時
会場:ホワイトストーンギャラリー銀座新館
所在地:東京都中央区銀座6-4-16
詳細ページ:https://www.whitestone-gallery.com/ja/blogs/gallery-exhibitions/tyo-n-ronald-ventura-012024

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000078519.html

(IKKI)