古代と現代をつなぐ、現代美術作家AAWAA氏による企画展「丹」を京丹後・丹後古代の里資料館にて開催

京都を中心に開催中のアートイベント「ECHO あしたの畑−丹後・城崎」では、京丹後市教育委員会との共催企画として、京丹後・丹後古代の里資料館にて現代美術作家AAWAA氏による作品『丹』を11月26日(日)まで公開している。

丹後・三坂神社墳墓群から出土した、2千年前の朱の土・辰砂から触発された織物による空間を体感しよう。

AAWAA氏『丹』

AAWAA氏『丹』

丹波国の痕跡を見つめ、つなぐ空間展示「丹」

古代において辰砂は丹と呼ばれ、ECHOの会場である丹後町、古代の丹波国の丹は辰砂(朱砂)が採れたことに由来する。この地域では古墳や土器に朱が塗られ、日本茜で染める朱の織物が作られていた。同企画は、かつてこの地で生き、丹波国を築いた人の眠りの痕跡を見つめ、古代と現代をつなぐ試みだ。

AAWAA氏『丹』2023年

AAWAA氏『丹』2023年

2千年前、京丹後に築かれた三坂神社墳墓群には、海の碧を想起させるガラス玉など大陸とのつながりを示す副葬品とともに、眠る人の未来を言祝ぐ赤い鉱物、丹後・但馬・丹波を中心とする葬送儀礼の痕跡である割れた土器が残っている。

同展では、丹後古代の里資料館が収蔵する土器の破片と、当時の手法に基づいて制作された現代の土器をあわせて展示することで、古代の作り手、技法やその思いに近づくことが試みられた。

『丹』(2023年)展示風景

『丹』(2023年)展示風景

作品『丹』を手がけるのは、COSMIC WONDERの主宰として26年間、衣を通して織物と向き合ってきたAAWAA氏。織物を育む土地とその歴史に向き合い、丹波・美山を活動拠点とするAAWAA氏は、同墳墓にまつわる記録から、文字には残されることのなかった現代に通ずる精神世界と原初的な表現技法や素材をひとつひとつ考察し、現代の手仕事と丹後の地の素材から成る空間を織り上げた。

AAWAA氏プロフィール

COSMIC WONDER主宰、現代美術作家。現在、京都北部の里山にある草葺家屋の古民家を拠点に活動。写真、立体、絵画などで自身の経験した事象を主体とした精神的な空間を発表している。

主な展覧会として、COSMIC WONDER「充溢する光」島根県立石見美術館(2017年)、「Harmonic Meditation」Taka Ishii Gallery(香港・2019年)がある。その他、コズミックワンダーと工藝ぱんくす舎「お水え いわみのかみとみず」島根県立石見美術館(2016年)、「かみ」資生堂ギャラリー(銀座・2017年)、「ノノ かみと布の原郷」島根県立石見美術館(2021年)を開催。

古代から現代へと時を越えてアートとして蘇る同作品を、秋の京都を散策しながら見にいこう。

ECHO あしたの畑ー丹後・城崎 / 企画展「丹」
期間:開催中〜11月26日(日)
会場:丹後古代の里資料館
所在地:京都府京丹後市丹後町宮108
展覧会WEBサイト:https://echo-tomorrowfield.com

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000102137.html

(hachi)