二度の本屋大賞を受賞した作家・凪良ゆう氏待望の最新作!『汝、星のごとく』の続編『星を編む』発売決定

2020年に『流浪の月(るろうのつき)』で、第17回本屋大賞を受賞した作家・凪良ゆう(なぎらゆう)氏は、今年も『汝、星のごとく』で、第20回となる同賞を受賞した。

その続編となる中編集『星を編む』が、11月8日(水)に講談社より発売されることが決定した。

「どこまでも世間と相いれない人たち」を描いた小説

凪良ゆう氏は、滋賀県生まれの小説家だ。もともとは漫画家志望だったが、二次創作をきっかけに執筆活動に入り、ボーイズラブ作品をはじめとする作品を10年以上書き続けてきた。

その作品において一貫しているのは「どこまでも世間と相いれない人たち」を描くこと。そして、2019年に出版された『流浪の月』で、第17回本屋大賞を受賞した。

同書は、母親を亡くし伯母の家に引き取られながらも従兄から虐待を受けている少女と、一人で過ごしている彼女を自宅にかくまった青年との「世間の見方」とは異なる繋がりを描いた作品。ベストセラーになり、映画化もされ大評判となったことは、記憶に新しい。

さらに凪良氏は、『汝、星のごとく』で今年度の本屋大賞も受賞した。同作品のストーリーを少しだけ紹介しよう。

風光明媚な瀬戸内の島にて、父親が不倫相手のもとに走り、少しずつ心を壊していく母と暮らす高校生の暁海(あきみ)。そして自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。そんな孤独と欠落を抱えた二人が出会い、惹かれあい、すれ違っていく。

刊行前に文芸誌『小説現代』に掲載された同作品は、その当時から読者の反響が大きく、刊行後1週間を待たず重版が決定。今年4月時点で、40万部を突破するという快挙を成し遂げた。

『汝、星のごとく』のスピンオフ中編3本を収録

この度、講談社より発売となる中編集『星を編む』は、『汝、星のごとく』のスピンオフとなる「春に翔ぶ」「星を編む」「波を渡る」の中編ストーリーが3本収録されている。本編では語りきれなかった、様々な愛の物語を紡ぎ出す。

「春に翔ぶ」は、『汝、星のごとく』の主人公である櫂と暁海の二人を支える教師・北原の秘めた過去を。そして、表題の「星を編む」は、才能と呼ばれる星を輝かせるために、魂を燃やす編集者たちの物語。漫画原作者・作家となった櫂を担当した編集者2人が繋いだもの。

また、「波を渡る」では、花火のような愛を経て、暁海の心に去来する感情と、愛の果てにも人生は続いていくという、『汝、星のごとく』の先に描かれる新しい愛の形を描いた。

凪良ゆう氏の作品は、巧みなキャラクター設定と場面進行、人間の繊細な心理描写が、多くの人の心をわし掴みにするとの評判が高い。

凪良ファンはもちろんのこと、まだ彼女の作品に触れていないという人は、ぜひ紐解いてみて欲しい。

星を編む
著者:凪良ゆう
発売日:11月8日(水)
判型:四六判
ページ数: 288ページ
定価:1,760円(税込)
講談社公式サイト:https://www.kodansha.co.jp/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000005482.000001719.html

(高野晃彰)