米農家が築き上げた伝統と情熱が息づく、純米大吟醸「天土AMATSUCHI」がついにデビュー

5月にリリースされた、太陽と大地の息吹が込められたオリジナル日本酒ブランド「天土」。6月に、純米大吟醸「天土 AMATSUCHI」の販売をWEBショップにて開始した。なお、同社のショップ「坐kura」で試飲・購入が可能だ。

350年続く長野の米農家が、自社生産の酒米で醸した至極の高級日本酒を試してみたい。

「天土AMATSUCHI 純米大吟醸」15,000円(税別)

「天土AMATSUCHI 純米大吟醸」15,000円(税別)

八重原特A地区のテロワールが生み出す極上の日本酒

「天土」に用いられる米は、酒造好適米“金紋錦”*。長野で生まれた、この地の気候風土のなかで最も味わい豊かで上質な酒を醸す米である。

ミクロクリマである八重原特A地区。その中でも、栽培に最も適した区画で、無農薬・無化学肥料栽培で育てた酒米は、口に含んだ瞬間から、金紋錦が持つ品格と調和、悠久の時と最上の米を作り出す八重原の風土、そしてこの土壌を知り尽くした米の生産者だからこそ語ることができるテロワールを感じられるだろう。

また、毎年違う気候の中で育まれる米は、毎年違う表情を見せる酒に仕上がる。その年々の風土を映しだす酒をヴィンテージごとに届けてくれるはずだ。

蓼科山の湧水と北アルプスの雪が紡ぐ

田んぼの水は蓼科山の湧水。この湧き水は、長い用水路を流れる間に温められ、豊富なミネラルを含み、田に注ぎ込まれていく。そして、八重原の強い粘土質の土壌で多くの肥料をしっかりと抱え込み、成長に必要不可欠な養分・ミネラルを保ち、有機物をたっぷり混ぜ、よりおいしい米をつくる土壌で育てている。

仕込み水は、梓川水系の井戸水を使用。北アルプスの山々に積もった雪が、何十年もの時を経て濾過され、梓川に流れ込んだ水である。その水質は、やわらかな口当たりと、きめ細かく滑らかな舌触りを作り出す。

そして造りは、すべての工程に最も手間のかかる吟醸づくり。米の雑味をなくすため、麹米は38%、掛米は40%まで削り、ゆっくりと発酵させたもろみを、蔵人総出で行う「袋搾り」で上槽する。

麻のような布袋から垂れる酒のみを抽出するのは、芳醇な香りや米の旨み、生まれたままの表情や個性を残すため。気の遠くなるような手間暇をかけて、奇跡の味わいが完成していくというわけだ。

洗練されたフレッシュで華やかな林檎の香り、芳醇な果実味と和三盆のようなやさしい甘味、口当たりがよく上品で、金紋錦が持つ複雑さが奥行きのある旨味と品格を醸し出す。

一滴一滴に込められた洗練された味わいと豊かな香りに触れながら、至高の日本酒体験を楽しんでほしい。

天土 AMATSUCHI 純米大吟醸
価格:15,000円(税別)
WEBショップ:https://thekura.stores.jp

坐kura
所在地:長野県東御市八重原1588 ※試飲は完全予約制

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000116225.html

(akihiro takeji)

* 金紋錦は昭和39年に長野県で開発された酒米で、栽培の難しさがあり徐々に使われなくなったとのこと。しかし近年、栽培技術の改良により復活し、信州の「幻の酒米」と言われているという。