人間国宝の作品を直接見られる貴重な機会。「十四代 今泉今右衛門展ー暮らしとともにー」が銀座で開催

5月11日(木)から21日(日)の期間、セイコーハウス銀座ホール(旧和光ホール)にて、「十四代 今泉今右衛門展ー暮らしとともにー」が開催される。

「色絵磁器」の重要無形文化財保持者である十四代・今泉今右衛門氏の作品を、大々的に鑑賞できる3年ぶりの機会というだけあり、各回から注目を集めるイベントだ。

格調高い色鍋島の伝統とモダニティが溶け合う

「十四代 今泉今右衛門展ー暮らしとともにー」では、伝統と現代性を併せ持つ花器をはじめ、日常生活でも使いやすい食器など80余点を披露する。

色絵薄墨墨はじき梅萩文花瓶(径33.2×高さ26.0cm)

色絵薄墨墨はじき梅萩文花瓶(径33.2×高さ26.0cm)

色絵雪花吹墨墨はじき雪白樺文花瓶(径22.3×高さ20.5cm)

色絵雪花吹墨墨はじき雪白樺文花瓶(径22.3×高さ20.5cm)

左から:色絵雪花墨色墨はじき椿文茶盌(径8.3×高さ6.4cm)、色絵薄墨墨はじき椿文茶盌(径10.6×高さ7.5cm)、色絵雪花墨色墨はじき椿文茶盌(径10.6×高さ7.5cm)

左から:色絵雪花墨色墨はじき椿文茶盌(径8.3×高さ6.4cm)、色絵薄墨墨はじき椿文茶盌(径10.6×高さ7.5cm)、色絵雪花墨色墨はじき椿文茶盌(径10.6×高さ7.5cm)

新たなスタイルを生み出し続ける十四代・今泉今右衛門氏

江戸期より伝わる色鍋島の伝統を受け継ぎ、それを後世へ伝えながらも、“現代”という時代を常に意識した制作を続けている十四代・今泉今右衛門氏。

同氏は1962年に佐賀県で生まれ、武蔵野美術大学を卒業。京都で鈴木治氏に師事した後、父である十三代・今泉今右衛門氏のもと有田にて家業に従事し、1996年に第43回日本伝統工芸展で初入選を果たした。第45回日本伝統工芸展では日本工芸会会長賞を受賞。

その後2002年に十四代・今泉今右衛門を襲名、諸々の賞に輝き2009年には紫綬褒章を受賞。2014年に重要無形文化財保持者(人間国宝)に認められている。

同氏はこれまで「雪花墨はじき」や「プラチナ彩」など、伝統的な技法だけではない新しいスタイルを複数生み出しており、色鍋島の可能性を広げていることでも高く評価されている。

今回の個展でも、伝統と現代性を併せ持った魅力あふれる作品を存分に目にできそうだ。

十四代 今泉今右衛門展ー暮らしとともにー
会期:5月11日(木)~21日(日)
時間:11時~19時(最終日は17時まで)
会場:セイコーハウス銀座ホール
所在地:東京都中央区銀座4-5-11 セイコーハウス銀座6階
入場料:無料

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000150.000025779.html

(IKKI)

※営業時間および催事は予告なしに変更となる場合がある。最新情報は和光公式サイト(https://www.wako.co.jp/)参照