鹿児島県・枕崎市に本土最南端のウイスキー蒸溜所が誕生。薩󠄀摩酒造「火の神蒸溜所」の魂が宿る極上のモルトウイスキー

鹿児島県枕崎市に位置する薩󠄀摩酒造が、2022年12月にウイスキー製造免許を取得。2月よりモルトウイスキーの製造を開始した。2036年の創業100周年が視野に入るなか、本格焼酎のパイオニアとして磨き続けてきた製造技術を活かし、世界水準でのウイスキーの生産に、創業の地・枕崎で取り組んでいく。

本土最南端の温暖な気候を活かしたウイスキー熟成

2020年には国産ウイスキーは日本産酒類の輸出においてトップとなり、その品質が国内外で高く注目されている。そこに目をつけた薩󠄀摩酒造では長年焼酎造りで培ってきた技術を活かし、更に高める事で世界水準の品質を持つウイスキーを誕生させるべく、本年2月より本格的なモルトウイスキー製造を開始。

薩󠄀摩酒造は代表銘柄に「さつま白波」「神の河」などを持ち、全国で愛される焼酎造りを行っている。近年では樽貯蔵の本格焼酎ベースのリキュール「SLEEPYシリーズ」や公式サイト限定の挑戦的なブランド「SS.L」シリーズを展開するなど、時代を切り拓く商品を意欲的に手掛けている。

本蒸溜所が位置するのは、鹿児島県薩摩半島の南端の枕崎市火の神地区で、古事記に登場する「火の神=山幸彦」の舞台である。年間を通じ温暖な気候ながら、夏は暑く、冬は降雪がある複雑で多岐にわたる気象条件があり、かつ海風と潮気ある港町であるため、熟成も豊かに進む。近年、温暖な国・地域でのウイスキー製造が注目を集めており、本土最南端の地理的な条件は強みである。

「モルトウイスキー」「グレーンウイスキー」「クーパレッジ(樽工房)」が揃う稀有な蒸溜所

2023年内には同敷地に連続式蒸留機を新設し、モルトウイスキーに加えグレーンウイスキーの製造開始も予定。本蒸溜所は国内外でも数少ないクーパレッジ(樽工房)を併せ持つ。洋樽のメンテナンスを行う樽工房は、焼酎業界では薩摩酒造が唯一所有しているもので、その設備と技術をウイスキー造りに活用する。

そして、グループ会社であり、国産ウイスキー生産の先駆者である本坊酒造のマルス信州蒸溜所(長野)、マルス津貫蒸溜所(鹿児島)、および2021年から生産を開始した関係会社の山鹿蒸溜所(熊本)と技術交流を行いながら生産を進めていく。来年2024年内にはショップやバーを備えた施設もオープンし、一般ユーザーの見学も受け入れる開かれた蒸溜所となる予定だ。

本格焼酎の作り手が満を持してスタートさせたウイスキー製造。世界で愛される新たなジャパニーズウイスキーの誕生が今から待ち遠しい。

薩󠄀摩酒造 火の神蒸溜所
所在地:鹿児島県枕崎市火の神北町388番地
公式サイト:https://www.satsuma.co.jp/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000049.000031999.html

(akihiro takeji)