東京・神田|早川書房の喫茶店「サロンクリスティ」が地域住民の“集い・読み・創る”場に

1988年より、東京・神田にある早川書房の社屋1階で営業し、数多くの文化人たちに愛されてきた喫茶店「サロンクリスティ」が、地域と繋がりながら、出版文化を発信する場としてリニューアルオープンした。

これまで作家や早川書房の編集者たちを中心に愛されてきた、「サロンクリスティ」の新たな門出を見届けたい。

地域との繋がりをより深いものへ

「サロンクリスティ」は早川書房本社ビルの改装に伴い、リニューアルが計画された。

今回のリニューアルではこれまでよりも地域への繋がりを強めながら、読者や執筆者、出版関係者などに加え、地域の人が「集い」「読み」「創る」場所を目指している。

出版社がつくった、新しい形の発信地・発信源

今回のリニューアルは「NEW ORIGIN」をコンセプトに掲げ、長い歴史を持つ出版社が提案・構築する「新たな発信地・発信源」として企画した。

本を中心とした人々の交流の場や執筆者や翻訳者の活動を後押しする場として、曜日や時間帯によって少しずつ形態を変えながら営業が行われる。

平日の日中は「喫茶室クリスティ」

平日の日中は、「喫茶クリスティ」として営業する。地域の人にもふらっと立ち寄ってもらえるようベーカリーを設置。店内ではこだわりのコーヒーとともにパンが味わえ、テイクアウト利用も可能だ。

平日の夜は「PUBクリスティ」

平日の夜は地域の人や読者、執筆者、出版関係者との関係を育む「PUBクリスティ」として営業。かつてより出版に関係する数多くのアイディアが生まれてきた「飲みの場」の雰囲気を、現代にも作り出すことを目指している。

土曜は「執筆室クリスティ」

土曜は出版社や書店、執筆に関わる人などに向けたコワーキングスペース「執筆室クリスティ」として営業。開業時は月1オープン予定だが、休日の閑静な神田の町で読書や執筆活動などに集中できる場となるだろう。

想像力を掻き立てつつもリラックスできる空間

「サロンクリスティ」の間口は広く、奥までしっかりと見渡せる造りとなっている。木材を多様することでリラックスできる空間となっており、自由な発信・発言が生まれる空間を目指しているという。

さらに、集中して作業などをできるように、まるで書斎のような半個室もあり、モダンでありながらも落ち着ける空間が広がっている。

曜日や時間でガラリと表情を変える「サロンクリスティ」、一度足を運んでみては。

サロンクリスティ
所在地:東京都千代田区神田多町2-2
喫茶室クリスティ 営業時間:10:00〜18:00
PUBクリスティ 営業時間:平日10:00〜22:00
執筆室クリスティ 営業日:土曜(当面は月1回のみの予定)
定休日:日曜

(kyoko.)