登山地図GPSアプリ「YAMAP」を運営するヤマップ社が、新潟県佐渡市と連携し、2022年に登山者に対しYAMAPアプリを活用した誘客プロモーションを行ったところ、佐渡島の登山者が前年比230%に増えたことがわかった。
離島の山に興味がある人は約60%
ウィズコロナ時代に、密を避けるレジャーとして注目されているアクティビティの一つが「登山」だ。
ヤマップ社が実施したアンケート(回答者数35,000人)では、今後挑戦してみたい登山スタイルの第1位が「離島の山」で、回答者のうち約60%が「興味はあるが、経験は無い」と回答した。
登山地図GPSアプリ「YAMAP」は、電波が届かない山の中でも、スマートフォンのGPSで現在地と登山ルートがわかるアプリ。今年1月に累計350万ダウンロードを突破した。
山行の軌跡や写真を活動記録として残したり、山の情報収集に活用したり、全国の登山好きと交流したりすることもできる、日本最大の登山・アウトドアプラットフォームだ。
登山者は2.3倍(*)、特に5月の花の時期が人気
新潟・佐渡島は日本海側で一番大きな島で、「佐渡島(さど)の金山」をはじめ文化・歴史的な見どころが多く、近年は登山やサイクリングなどのアクティビティも盛んだ。
佐渡島の最高峰は「花の百名山」にも選ばれている1,172mの「金北山(きんぽくさん)」で、この山を中心とした佐渡の山と観光の魅力は、「人生で1回は訪れたい離島の山旅」として登山者向けWebサイト「YAMAP MAGAZINE」で紹介された。
また、アプリを活用したデジタル・バッジキャンペーンを実施したところ、佐渡島を訪れた登山者は昨年比で、2.3倍に増加。来島した約60%が「5月の花の時期」に訪れており、カタクリやシラネアオイなど花の宝庫である佐渡の魅力が登山者を惹きつけているようだ。
登山して、下山後にも地域の観光を楽しもう!
地方に埋もれた「山」という資産を活用して地域活性につなげる取り組みを日本全国で展開しているヤマップ社。
日本の地方の里や町には、まだ知られていない素敵な魅力がたくさんあるが、ヤマップでは、地方自治体や地元企業と連携し、情報発信を通じて、登山者に山と観光を楽しんでもらう「トレッキング・ツーリズム」を今後も推進する。
山に登るだけではなく、下山してからも地域の観光を満喫するのが、新しい登山スタイルだ。
登山地図GPSアプリ「YAMAP」:https://yamap.com/
(MK)
* 2021年と比較し、金北山の山頂を訪れたYAMAPユーザーの数