<事前予約受付中>“線”に魅せられた現代アーティスト大竹伸朗氏の銅版画作品集『銅の時代 1978-2022』

美術出版社が、アーティスト大竹伸朗氏による未発表作品や2022年制作の新作21点を含む版画集『銅の時代 1978-2022』を刊行する。

11月15日(火)の一般販売に先駆け、CCCアートラボ直営店対象店舗での先行販売を11月5日(土)より開始。オンラインでは事前予約を受付中だ。

“線”に魅せられ、作品を作り続けてきた大竹氏の思いが込められた一冊を手に取ってみては。

© Kentaro Ishibashi, studio M

© Kentaro Ishibashi, studio M

様々なモチーフから生まれた作品が並ぶ『銅の時代 1978-2022』

絵画、素描、彫刻、映像、音楽、執筆、インスタレーション、建造物など、多岐にわたるジャンルでおびただしい数の作品を生み出し続けている大竹伸朗氏。11月1日(火)より開催の東京国立近代美術館での大回顧展も期待される、日本を代表する現代アーティストだ。

美大学生時代から「線」の魅力に取り憑かれ、意欲的にエッチング作品の制作に取り組んできた大竹氏にとって、本書は初のエッチング作品集となる。

391点の作品に加え、エッセイ、ロングインタビューも掲載

音楽、旅など様々なモチーフから生まれた作品が並ぶ同書。収録点数は391点に及び、2022年制作の新作31点を含む、これまで発表されていなかった未公開作品も多く掲載している。

本人の筆による版画との出会いを語ったエッセイ、1万2000字にわたるロングインタビューからは、大竹氏が抱く版画への想いを読み解くことができる。カバーにあしらった作品ディテール、線が刻まれた「版」をイメージした表紙デザインを含め、作品集全体で大竹氏がこだわる「線」の表現を味わいつくせる豪華本。大竹氏にとっての「版画」とは何か、それを体現した一冊となっている。

© Kentaro Ishibashi, studio M

© Kentaro Ishibashi, studio M

同書の表紙は銅版をイメージさせるデザインを採用した。中面に掲載されている作品は、制作年代ごとにたどると、各時代での大竹の「熱」が感じられる。また、大竹氏がこだわる「線」のディテールも再現している。

大竹伸朗氏 プロフィール

1955年東京都生まれ。北海道、イギリス、香港などに滞在したのち、88年から愛媛県宇和島を拠点に活動している。

代表作に2009年、香川県直島にオープンした公共浴場の『直島銭湯「I♥湯」』、様々な印刷物で飾られた小屋とトレーラーからなる『モンシェリー:スクラップ小屋としての自画像(2012)』、休校中の女木小学校の中庭に設置された『女根/めこん』など。また、写真や印刷物などを中心にコラージュしたスクラップブックを数多く手がけている。

『銅の時代 1978-2022』の先行販売は11月1日(火)より東京国立近代美術館 「大竹伸朗展」特設ショップ、11月5日(土)より銀座 蔦屋書店ほかアートラボ直営店舗にて。

一つ一つ異なる“線”に込められた思いを紐解いてみよう。

『銅の時代 1978-2022』
発行:カルチュア・コンビニエンス・クラブ
発売:美術出版社
判型:A4判変形(297×225ミリ)
仕様:上製本(ドイツ装)/カバーあり/204ページ(カラー176ページ)
価格:9,000円+税
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4568105552/ref
アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」:https://oil.bijutsutecho.com/artist/121

(hachi)