東京フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会は美しきフランス音楽尽くし

世界的巨匠の指揮者チョン・ミョンフン×東京フィルハーモニー交響楽団が、フランスの傑作管弦楽作品を一挙演奏!――東京フィルハーモニー交響楽団が5月18日(水)、20日(金)、22日(日)に開催する5月の定期演奏会で、東京フィル名誉音楽監督チョン・ミョンフンが得意とするフランス作品プログラムを演奏する。

東京フィル名誉音楽監督チョン・ミョンフン (C)上野隆文

マエストロのタクトが冴えるフランス作品

『フランス料理は食べるととても軽い感じがしても、実はバターやクリームがたっぷり使われている。フランス音楽のサウンドもそういう感じ』と語るのは、サン=サーンスの交響曲第3番『オルガン付き』リハーサルでのチョン・ミョンフン。

5月の定期演奏会は、マエストロ チョン・ミョンフンが長きにわたり活躍してきたフランスゆかりの音楽より、管弦楽の魅力が堪能できるフォーレ、ラヴェル、ドビュッシーの佳品群を演奏。ファンタジックな調べにのせて浮かび上がる音楽のドラマや自然描写は色彩に富み、いながらにして異国フランスの薫りを堪能できること間違いなし。

東京フィルハーモニー交響楽団 (C)上野隆文

ドビュッシーの交響詩『海』は、作曲家が葛飾北斎の浮世絵「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」にインスパイアされたという、異国情緒の中にもジャポニズムの影響色濃い逸品。管弦楽の調べに身を委ねて、夢の中にたゆたうような音世界を楽しみたい。

待望のフレンチ・プログラムに期待が募る

5月定期演奏会は、5月18日(水)19:00からサントリーホール、5月20日(金)19:00から東京オペラシティ コンサートホール、5月22日(日)15:00からBunkamura オーチャードホールの3日間で、フォーレ/組曲『ペレアスとメリザンド』、ラヴェル/『ダフニスとクロエ』第2組曲、ドビュッシー/交響詩『海』(管弦楽のための3つの交響的素描)、ラヴェル/管弦楽のための舞踏詩『ラ・ヴァルス』を演奏。

チケット価格(全席指定・消費税込)は、SS席¥15,000 S席¥10,000 A席¥8500 B席¥7,000 C席¥5,500 G席¥2,200(※G席は5/18公演のみが対象)となっている。

2021年9月定期演奏会〈ブラームス 交響曲の全て〉カーテンコール (C)K.Miura

マエストロ チョン・ミョンフンと東京フィルとの繋がりは昨年放送されたドキュメンタリー番組「必ず よみがえる~魂のオーケストラ 1年半の闘い」でも紹介され、数回にわたる再放送で多くの反響を呼んだ。今回の“スペシャル”なオール・フレンチ・プログラムは、クラシック音楽ファンならずとも足を運びたい。

東京フィルWEBチケットサービス(24時間対応・座席選択可):https://www.tpo.or.jp/

(MK)