京都「丸福樓」任天堂旧本社社屋が4月1日、ホテルとして生まれ変わる

刻み込まれた歴史の重みと、現代的な設計が織りなす絶妙なバランス。

4月1日、京都・鍵屋町正面通の任天堂旧本社社屋がオールインクルーシブホテル「丸福樓(まるふくろう)」として開業する。

オールインクルーシブプランのホテル

東京「THE AOYAMA GRAND HOTEL」伊豆「おちあいろう」京都「THE SODOH HIGASHIYAMA KYOTO」大阪「THE GARDEN ORIENTAL OSAKA」神戸「ORIENTAL HOTEL」など、その地域の特性を活かしたレストラン・ホテル・旅館運営で定評のあるPlan・Do・Seeが、任天堂創業者・山内家の住居としても利用された旧本社社屋を「丸福樓」として生まれ変わらせた。

1947年に設立された任天堂の前身である「丸福」の歴史をつむぎ、当時の屋号をホテル名に含めた「丸福樓」は、レストランでの夕食・朝食に加え、ラウンジでの軽食や飲み物、客室ミニバーを宿泊料金に含めたオールインクルーシブプランとなっている。

設計監修は安藤忠雄氏が担当

「丸福樓」は、1930年竣工の南北に連なる三棟のRC造の任天堂旧本社社屋「既存棟」と、その一部を解体修復し、さらに新しく建物を増築した「新築棟」から成り立っている。

「新築棟」のみならず既存棟の設計監修を務めたのは、歴史ある建物を再生し、新旧が絶妙なバランスで共存する建築を数多く手掛ける世界的建築家・安藤忠雄氏。

旧本社社屋の建設当時の風格を保ちつつ現代の新鮮な空気を纏ったホテル「丸福樓」は、外観のみならず、内装もできる限り当時の面影を感じてもらえるように復元している。

ルーフトップテラス併設の「丸福樓スイート」(既存&新築棟)、露天風呂と和室併設の「ジャパニーズスイート」(既存棟)など、7つのスイートを含む全18室。「既存棟」は当時の建築様式や内装を活かし、「新築棟」はシンプルでスタイリッシュな居住性の高い空間となっている。

丸福樓スイート リビングルーム(既存棟)

レジデンシャルスイート リビングルーム(新築棟)

体に優しいメニューが揃うレストランや寛げるラウンジ

「レストラン carta.(カルタ)」の空間デザインと料理メニューは、料理家・細川亜衣氏が監修。

季節の食材を活かした体に優しい無国籍料理のラインアップ。夕食はシグネチャーメニューを、朝食は洋風・和風のメニューを用意している。

細川氏監修の夕食一例

レストラン carta. 内装

「客室の延長である第二のリビング」感覚で寛げる2つのラウンジでは、常時飲み物や軽食を、夜の時間帯は夜食を好きなだけ食べられる。軽食メニューは、シーフードグラタン・和牛カレー・サラダ・パンケーキ・生ハム・チーズなどを用意。

観光よりも、ホテルに滞在することを目的の旅を計画したくなる。

丸福樓(まるふくろう)
所在地:京都市下京区正面通加茂川西入鍵屋町342番地
客室料金:(一泊一室二名)100,000円〜(税・サ込)
公式サイト:https://marufukuro.com

(冨田格)