福岡市の都市公園に九州里山キュイジーヌが味わえる「高宮庭園茶寮」オープン

福岡市南区の都市公園“高宮南緑地”内に、レストラン・茶房・ミュージックホール・コンベンションホールを有する新施設「高宮庭園茶寮(タカミヤテイエンサリョウ)」が4月1日(金)にオープン。見事な邸宅と庭園を堪能したい。

地元に愛されてきた歴史ある邸宅で、特別な時間を

こだわりの邸宅と庭園「旧高宮貝島邸」

「高宮庭園茶寮」の施設として使用する建物は、「筑豊御三家」の一つである貝島炭坑の創設者・貝島太助氏の末弟である貝島嘉蔵氏が、大正4年に自ら設計に関わり建設されたと言われており、現在は福岡市の指定文化財に指定されている。

数奇屋造りや書院造りが施され、現行の法規制では実現できない壁が少ない造りゆえの開放感があり、雁行型に配置された各棟の全ての部屋は陽光が差し込み、のんびりと庭園を臨むことができる空間になっている。

建築から100年の時を越え、貝島嘉蔵氏がこだわり抜いた邸宅は、地元に愛され受け継がれてきた歴史と凛とした空気感、文教にも精通した高宮という土地で新たな時を刻む。

書院造りの大広間で味わう「九州里山キュイジーヌ」

レストランでは、自然の恵みを最大限に生かす「九州里山キュイジーヌ」を提供。海にも山にも恵まれた九州の厳選された素材を用いて、日本ならではの出汁・茶などの食文化を大切にしながらも、和食のみならずフレンチなど様々な技法を調理に取り入れた料理だ。

レストランとして使用する大広間は、本格的な書院造りが施され、壁が少ない設計となっているため、障子を開けると庭園と一体化するような開放的な空間。

鳳凰の透し彫りや、渦と波を表現した欄間、外の景色が揺らいで見える手作りガラスなどはそのまま保存されており、また、高級武家などでしか使用されることがなかった当時の高級和紙を使用した“表具壁”の部屋で食事が楽しめる。

『香り』をテーマにした八寸

レストランメニューには、九州各地の素材を厳選し、素材の旨味が楽しめる月替わりのテーマに沿ったコースをランチ・ディナーともに2種類を用意。

昼餉(ランチ)は3,800円コースと5,000円コース、夕餉(ディナー)には9,800円コースと14,800円コースとなっている。

鰆の炙り 鹿児島の焼き空豆 佐賀の新玉葱ピュレ 醤油の粉

石臼挽き蕎麦

自然に囲まれ静かに歴史を重ねてきた建物で、九州ならではの味わいを。

高宮庭園茶寮
所在地:福岡県福岡市南区高宮5丁目16-1
ランチ:火~金 11:30~15:00、土日祝 11:00~15:30
ディナー:日祝・火~木 17:30~21:30、金土祝前日 17:30~22:00
定休日:月曜日
URL : https://takamiyagarden.com/restaurant/

(田原昌)