ブレゲの時計 「マリーン オーラ・ムンディ 5557」で、世界を展望する

ブレゲ・マニュファクチュールは、「オーラ・ムンディ」をマリーン・コレクションの新しいモデルにアレンジして、日常から世界の旅へと誘う。まさに技術とデザインの偉業がひとつになった精密時計が誕生。

デュアルタイム表示で世界を旅する腕時計

ワンクリックで旅に出る「オーラ・ムンディ」は、発表と同時に人気の的になった。その決定的な利点は、瞬時に変更できるデュアルタイム表示、すなわちインスタント・ジャンプ・タイムゾーン表示システムにある。

このような技術的偉業を可能にしているのが、プッシュボタンとリュウズの操作による仕組み。まずプッシュボタンで最初の都市を表示して、リュウズで時刻と日付を設定。

あとは第2の都市を調整するだけ。すると時計の機構は、巧妙なシステムによって時刻と日付を計算する。

日常から旅へと誘うビジュアル

この時計のダイヤルは、さまざまな素材やプレートのレイヤーによって、腕に素晴らしい世界の眺めをもたらす。

まず基盤となるゴールド製のプレートには、大陸の岸に穏やかに打ち寄せるウェーブ模様が手作業のギヨシェ彫りで施され、深海のブルーに彩られたサンバースト仕上げのダイアル基部は、ウェーブのモチーフが絶え間なく繰り返すイメージを演出。

これに重なるサファイアクリスタルのプレートには、メタライズ加工で経線と緯線が描かれ、水平にサテン仕上げが施された大陸の沿岸は、メタリックなターコイズの海岸線によって繊細に縁取られている。

そしてダイヤル上に存在するさまざまな要素を支えるのが、外周のフランジ。ダイヤルのこの立体感や見事な輝きは、数週間を要するさまざまな処理によって実現される。

ディテールの重要性

ダイヤルは視認性を確保しながら、各表示のデザインに特別な配慮がなされており、夜間でも読み取れるように、時針や分針、インデックスに蛍光塗料が施されている。

4時位置のサン/ムーン表示のモチーフは、手作業によるハンマー打ちで加工され、非常にリアルに仕上げられている。

12時位置の窓で表示される日付には、ダイヤルの日付窓の下にレトログラード針が巧妙に組み込まれており、繊細な丸みを帯びたU字の先端が日付を囲んで示す。

各タイムゾーンに対応する都市名は6時位置に示され、この窓の真上に配されたメタライズ加工による錨のモチーフが、現地時刻を知りたい都市を指す。

独創的なムーブメント

直径43.9mmのケースは、ホワイトゴールドとローズゴールドの2種類を揃え、テンプ振動数4Hzのキャリバー77F1が組み込まれている。55時間のパワーリザーブが備わるこの傑出した機械式ムーブメントは、その一部をサファイア・ケースバックから眺めることができる。

世界に向けて旅の準備を整えた新しい「マリーン オーラ・ムンディ」は、レザーストラップ、ラバーストラップ、ゴールド・ブレスレットを組み合わせたモデルがある。旅する人は持ちたい逸品だ。

URL:https://www.breguet.com/breguet/landings/hora-mundi-5557/index.html#jp

(田原昌)