伝統芸能を楽しみ、工芸品に盛り付けた鎧塚シェフのフレンチを食す「工藝ダイニング」

読売旅行より販売中の、人間国宝の工芸家がつくった器で特別な料理を楽しめる旅行商品「工藝ダイニング」に注目。これぞプレミアムな旅だ。

世界的ピアニストと能楽師の競演

昨年11月に続き開かれる「工藝ダイニング」。今回は5月31日(火)、静岡県熱海市のMOA美術館にて開催する。

シテ方観世流能楽師の人間国宝・大槻文藏氏が世界的ピアニスト、マルタ・アルゲリッチ氏の演奏するバッハ作曲「パルティータ第2番」に合わせて舞う、異色のコラボが実現した。

人間国宝・能楽師 大槻文蔵

マルタ・アルゲリッチ(C)Rikimaru Hotta

工芸の美しさと実用性を食を通じて体感

食事は鎧塚俊彦シェフのフレンチディナー。パティシエならではの創作フレンチとスイーツが堪能できる。

人間国宝や伝統工芸作家が創作した器を使用し、工芸の美しさと実用性を食を通じて体感。舞台演出の辰巳満次郎氏によるプレミアムトークも開催する。

2022年度は福岡と広島でも「工藝ダイニング」を開催。福岡会場は11月22日(火)の予定で、食事はミシュラン2つ星の料亭「嵯峨野」の懐石料理を、九州在住の伝統工芸作家の器とともに楽しめる。

料亭「嵯峨野」(ミシュランガイド2つ星)

陶芸の今泉今右衛門氏ら人間国宝4名によるトークイベントや寺田蝶美氏による九州の伝統芸能「筑前琵琶」の演奏も開催される。会場では九州にゆかりのある工芸作家の作品を展示・販売する。

人間国宝・今泉今右衛門

広島会場は23年3月4日(土)の開催で、広島市民が誇りとする上田宗箇流「和風堂」でのお茶会に続き、食事はミシュラン1つ星の日本料理店、「喜多丘」で伝統工芸作家の器と郷土の食材を使用した懐石料理を満喫できる。

素材そのものの優しい味わいを活かした料理と、美しい器に見合った盛り付けを堪能したい。

茶の湯と伝統工芸の魅力についてのプレミアムトーク

またこちらも楽しみな企画として、「日本人と自然」を表象する生活文化である茶の湯と伝統工芸の魅力について、茶道上田宗箇流家元・上田宗冏氏、蒔絵の人間国宝・室瀬和美氏を招聘しプレミアムトークを行う。

上田宗箇流家元・上田宗冏(うえだ そうけい)

和風堂 書院屋敷

「工藝×食」をテーマに、プレミアムで至福の時を

工藝ダイニングは、「工藝×食」をテーマに、工芸作家が自作について語ったり、伝統芸能を楽しんだりして至福の時を過ごせるプレミアムな旅の企画。

2019年度から毎年行われており、主催は文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会、MOA美術館。特別協力が公益社団法人日本工芸会。

工芸は実際に手にとって楽しむことで、作り手と使う側の美的交歓が生まれる。

「工藝×食」、どちらも超一流にふれられる、この貴重な機会をお見逃しなく。

工藝ダイニング:https://www.yomiuri-ryokou.co.jp/kokunai/premium/kogei_dining/

(suzuki)