紅葉に燃える香川の名園で、ひとときの夜の夢「栗林公園ライトアップ」

香川県高松市にある栗林公園は、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で、三ツ星として紹介されたこともある日本庭園。

栗林公園では、11月28日(日)まで、幻想的な夜の紅葉を楽しめるライトアップを実施する。

■香川県の天下の名園「栗林公園」のライトアップ

栗林公園のライトアップでは、昼間とは全く異なる景色が楽しめる。池が鏡面になって紅葉がより色鮮やかに浮かび上がる。

紅葉が最も美しく、昼間とは別世界のような園内を散策できるのは、この期間だけ。予約制の和船とあわせて、特別な時間を体験できる。

■一歩ごとにひとつの景色に出会える

栗林公園は、江戸時代に高松藩主・松平家によって完成した大名庭園。明治になって県立公園として一般公開されるようになり、国の特別名勝のひとつに指定。四季折々の趣と、時間ごとに変わっていく表情は、まるで一歩にひとつの景色があるようだという意味で「一歩一景」と賞されている。

■栗林公園は朝と昼にも魅力がたっぷり

~朝の景色~ 所作の美しい職人の剪定姿と朝がゆ

朝の園内に足を踏み入れると、澄んだ空気の中で作業をする青いジャンパー姿の人を見かける。彼らは栗林公園を守る人たち。

ほうきで丁寧に庭を掃き、古くなった柵を替え、松をはじめとする庭木を剪定する。手の空いている人に話しかければ、職人目線での思いがけない話を教えてくれるかもしれない。

園内にある「花園亭」では、朝がゆ(要予約)を食べることができる。

~昼の景色~ 和船の優美と由緒正しき日本茶文化

明るい日が差す昼の園内は、木々が生き生きと輝き、散策するにはもってこいの時間だ。

散策の途中には、茶室で一服を。高松藩は千利休の曾孫にあたる千宗守(武者小路千家の開祖)を招聘して茶道の指南役にしており、由緒正しい茶文化が根付いている。

園内の掬月亭では、当時、盛大な茶会が開かれていたそうだ。この掬月亭は今も残っていて、気軽にお茶をいただくことができる。

散策とは別の目線で風景を楽しめるのが、南湖を周遊する和船だ。船頭の解説を聞きながら、橋をくぐり、池に浮かぶ島を眺めながら舟遊びを体験。

紅葉のライトアップや、朝、昼、夜それぞれの景色を楽しんでみよう。

香川県栗林公園

住所:香川県高松市栗林町1丁目20番16号
栗林公園入園料:大人410円
和船乗船料:大人1回620円 ※要事前予約
HP:https://www.my-kagawa.jp/ritsuringarden

(MOCA.O)