横浜みなとみらい「食」の問題に取り組む2つのレストランが表彰

美味しいものを食べるだけではなく、「食」の問題に取り組む飲食店。

■「横浜市食の3Rきら星活動賞」受賞

横浜市では食品廃棄物の発生抑制、再生利用及び啓発等で、他の模範となる取組を行い、顕著な功績を挙げている事業者等を表彰し、その取組を広く紹介することにより、食品廃棄物のより一層の削減を図ることを目的に「横浜市食の3Rきら星活動賞」を実施している。

「『ひと』と『地球』の未来を描く」をビジョンに掲げ、飲食・小売・コンサルティング事業を通して社会課題の解決を目指す「Innovation Design」が横浜市中区で運営するレストラン「KITCHEN MANE」と「haishop cafe」は、食品廃棄物の発生抑制・再生利用・啓発の取り組みが評価され、令和3年度「横浜市食の3Rきら星活動賞」を受賞した。

KITCHEN MANE

haishop cafe

■Innovation Designの食に対する取り組み

「KITCHEN MANE」と「haishop cafe」では、形やサイズの問題で通常は市場に流通せずに廃棄される野菜や魚を積極的に仕入れ、それらの食材を使ってメニューを構成し、料理を提供している。

また、「豊かな海洋資源を守る一皿」「賞味期限を問うベイクドチーズケーキ」などのユニークなメニュー名を通して海洋資源及び地産地消の大切さや食品ロス問題に関するメッセージを発信することで、ユーザーが現代の“食”にまつわる課題について考えるきっかけづくりを行っている。

KITCHEN MANEで提供するメニューの一例

店内の目立つところには、トートバッグ型のコンポストを複数個設置。調理くず等を堆肥化し、ユーザーに土壌混合法(生ごみを土と混ぜ、微生物による自然の力で生ごみをリサイクルする方法)を身近に感じてもらうとともに、堆肥を使って育てたハーブ等を使用した料理を提供している。

トートバッグ型のコンポストで調理くずを堆肥化

Innovation Designは、全社員が『サステナブルデザイナー』という肩書を持ち、自身の役割の中で地球の未来を変えるための取り組みを自発的に推進しているという。消費者に「気づき」を与える取り組みを実現していくであろう、これからのInnovation Designにも注目していきたい。

KITCHEN MANE
所在地:神奈川県横浜市中区海岸通5-25-3 アパホテル&リゾート 横浜ベイタワー35F
公式サイト:https://mane-restaurant.com/
※当該施設休業中のため、当面の間休業中

haishop cafe
所在地:神奈川県横浜市中区海岸通5-25-3 アパホテル&リゾート 横浜ベイタワー1F
公式サイト:https://haishopjapan.com/

(冨田格)