兵庫「丹波篠山 近又」で味わう伝統のぼたん鍋、狩猟解禁を前に予約受付開始

日本の冬の味覚「ぼたん鍋」が、今年も予約受付を開始。近年、注目されるジビエ料理を老舗の名店でいただこう。

■ぼたん鍋発祥の宿「丹波篠山 近又」

春、夏は地元の食材をふんだんに取り入れた会席料理、秋は松茸会席、そして冬はぼたん鍋と四季折々の料理を味わえる、歴史ある料理旅館「丹波篠山 近又(きんまた)」。

慶長14年(1609年)篠山の町に開業した近江屋が現在の近又の始まり。当主は代々近江屋又兵衛を襲名し、明治初期頃屋号を近又と改めた。

明治の元勲・木戸孝充が「桂小五郎」という名前で活躍した幕末期「好きなお菊と丹波篠山郷近又に宿る」と書いた日記を山口県に残している。

「丹波篠山 近又」はぼたん鍋発祥の宿として知られている。

ぼたん鍋の由来は、皿に盛った形が「牡丹の花」に似ていることからその名が付けられたと思われている。しかし、実際は民謡「篠山小唄」に出てくる「ぼたん鍋」という言葉からイメージして、「近又」の主人が猪の肉を「牡丹の花」の形に並べて提供したことが全国に広がり、ぼたん鍋発祥の宿と知られるようになった。

■今年も11月15日より狩猟解禁

狩猟解禁に先駆けて、「丹波篠山 近又」では、9月15日(水)よりぼたん鍋会席の予約を開始。

今年はコース内容を一新し、「ぼたん鍋会席」として提供する。ぼたん鍋に加え、前菜、椀物、お造り盛り合わせ、デザートと丹波篠山の冬の味覚を存分に楽しめる内容にバージョンアップ。

「近又」のぼたん鍋は、篠山の山々を駆け巡り山の幸をたっぷりと食べた野生の猪肉のみを使用。鍋に使う味噌は、第10代当主が研究を重ねた猪肉に合う味噌で仕立てる。

シメはとろりと卵を落とし味噌ダレと絡めて作るぼたん丼が絶品だ。

長く語り継がれてきたこだわりが自慢の「ぼたん鍋」、一度は味わってみたいものだ。

丹波篠山 近又 ぼたん鍋会席

価格:(赤身肉ぼたん鍋会席)8,800円(丹波産ぼたん鍋会席)11,000円(丹波産ぼたん鍋特選会席 焼きぼたん付き)13,200円
所在地:兵庫県丹波篠山市二階町81番地
公式サイト:https://www.kinmata.jp/

※価格は税・サ込

(冨田格)

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