大阪、パラスポーツ22競技を写真とイラストで「撮る×描く」展覧会開催

パラスポーツの世界を写真と絵で表現する展覧会。

■大阪芸術大学卒業生の作家二人がコラボレーション

大阪芸術大学は、9月23日(木祝)~10月24日(日)にあべのハルカス24階の「大阪芸術大学スカイキャンパス」にて、大阪芸術大学写真学科卒業生でフォトグラファーの越智貴雄さんと大阪芸術大学デザイン学科卒業生・客員教授で墨絵イラストレーターの茂本ヒデキチさんによる展覧会「撮る×描く パラスポーツの世界~支配されない表現者たち~」と「てんねんD&I展 -モニカが村にやって来た- 」越智貴雄写真展を同時開催する。

「撮る×描く パラスポーツの世界~支配されない表現者たち~」では、大阪芸術大学卒業生の作家二人がコラボレーションし、パラスポーツ22競技をテーマとした写真と墨絵イラスト作品を展示する。

作品のモデルにはパラリンピック競技者のほか、大阪芸術大学舞台芸術学科卒業生でダンサーの大前光市氏や舞台芸術学科在学生の梶本瑞希氏、義足ファッションモデルの海音氏といった東京2020パラリンピックに関係する表現者も登場。

写真学科卒業生でフォトグラファーの越智貴雄氏が撮影し、その写真を元にデザイン学科の卒業生の茂本ヒデキチ氏が墨絵イラストを描くというジャンルを超えたコラボレーションが実現した。

■パラリンピアン瀬立モニカの合宿100日

パラカヌーのパラリンピアン瀬立モニカ選手をモデルに、ダイバーシティ&インクルージョンをテーマとした「てんねんD&I展 -モニカが村にやって来た- 越智貴雄写真展」を同時開催。

D「ダイバシティー(多様性)」&I「インクリュージョン(包含)」とは、人と人との違いは多様にあって、社会の中で大切な一人としてその違いが受け入れられ活かされること。

横文字が並び、その意味すら息苦しさを感じる人もいるかもしれないが、パラアスリートたちの多様性がそれらを教えてくれるヒントへと導く。そして、自身の経験と思い込みから作りだされた“壁”を取っ払えば、世界はぐっと広がるというメッセージを、本展を通して訴えかける。

東京2020パラリンピックにカヌー競技で出場した瀬立モニカ選手は、東京大会と同じ海の練習場所として沖縄県大宜味村という人口3000人の小さな村を合宿地に選んだ。3年間にわたる村での合宿の様子を100日間密着して撮影した記録を展示する。

パラカヌー日本代表 瀬立モニカ選手 プロフィール

中学からカヌーをはじめる。高校1年の体育の授業中に怪我をして、車椅子生活に。2014年にパラカヌーの選手として競技復帰し、2016年のリオデジャネイロパラリンピックに出場し8位入賞。 2021年に開催された東京2020パラリンピックでは、7位入賞と順位をあげた。現在、筑波大学体育専門学群に所属し、3年後のパリパラリンピックでのメダル獲得と医者への道も目指す。

 

この夏、テレビを通じてパラスポーツの魅力に気づいた人は、見逃せない展覧会となりそうだ。

撮る×描く パラスポーツの世界~支配されない表現者たち~
【同時開催】「てんねんD&I展 -モニカが村にやって来た-」越智貴雄写真展

会期:9月23日(木祝)~10月24日(日)
会場:大阪芸術大学スカイキャンパス(あべのハルカス24階)
パラスポーツの世界~支配されない表現者たち~『撮×描』~公式サイト:https://www.osaka-geidai.ac.jp/whatsnew/torukaku2021
てんねんD&I展 インスタグラム:https://www.instagram.com/tennen_dandi_ten/

(冨田格)