自然と暮らす人々の笑顔あふれる日常を映し出す映画『ブータン 山の教室』

年末にマストチェックな感動作。秘境の地ブータンの暮らしと、都会から来た先生と村の人たちとの心の交流を描いた感動作『ブータン 山の教室』のBlu-ray&DVDが12月3日に発売。レンタルも同日リリースとなる。

■思いがけない場所で見つけた生きる喜び

『ブータン 山の教室』は、秘境の地で伝統を守りながら生きる人達と、思いがけない場所で見つけた生きることの喜びを描く。

電気も携帯電話もない、「闇の谷」「暗黒の谷」を意味する名前を持つルナナ。ブータン民謡が響きわたるこの村で暮らすのは、大自然とともにある日常に幸せを見つけ生きる大人たち。そして親の仕事の手伝いをしながらも、“学ぶこと”に純粋な好奇心を向ける子どもたち。

『ブータン 山の教室』に登場するのは、実際にルナナで暮らす人々だ。グローバル化が進み、世界の景色が単一化するいま、この作品は私たちに“本当の豊さとは何か”を教えてくれる。

ブータンの新鋭、パオ・チョニン・ドルジ監督が、人々の笑顔あふれる暮らしを圧倒的な映像美で映し出した『ブータン 山の教室』は、第93回アカデミー賞国際長編映画賞 ブータン代表作品、第31回パームスプリングス国際映画祭観客賞受賞、第13回アムステルダム・シネマアジア映画祭観客賞受賞他、世界の映画賞で高い評価を得ている。

■『ブータン 山の教室』のストーリー

舞台は、現代のブータン。

教師のウゲンは、歌手になりオーストラリアに行くことを密かに夢見ている。だがある日、上司から呼び出され、標高4,800メートルの地に位置するルナナの学校に赴任するよう告げられる。

一週間以上かけ、険しい山道を登り村に到着したウゲンは、電気も通っていない村で、現代的な暮らしから完全に切り離されたことを痛感する。

学校には、黒板もなければノートもない。そんな状況でも、村の人々は新しい先生となる彼を温かく迎えてくれた。

ある子どもは、「先生は未来に触れることができるから、将来は先生になることが夢」と口にする。すぐにでもルナナを離れ、街の空気に触れたいと考えていたウゲンだったが、キラキラと輝く子どもたちの瞳、そして荘厳な自然とともにたくましく生きる姿を見て、少しずつ自分のなかの“変化”を感じるようになる。

文明に囲まれて、それが当たり前と思って暮らしている日本人が失ってしまったものが見つかりそうなこの作品。年末年始にじっくり見たい1本だ。

『ブータン 山の教室』

キャスト:シェラップ・ドルジ ウゲン・ノルブ・へンドゥップ ケルドン・ハモ・グルン ペム・ザム
監督・脚本: パオ・チョニン・ドルジ
発売日:12月3日(金)
価格:(Blu-ray)5,280円(DVD)4,290円
発売元:ドマ
販売元:ハピネット・メディアマーケティング

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※価格は税込

(冨田格)