昆虫食の「ANTCICADA」から、昆虫中華調味料シリーズ発売

近年話題の昆虫食。今回紹介するのは、使いやすい昆虫中華調味料だ。

昆虫の食材としての魅力を届けるべく活動中のANTCICADA(アントシカダ)が、「イナゴラー油」と「カイコXO醤」をリリース。8月4日より、オンラインショップ及び店舗にて販売開始。

■使いやすい調味料「イナゴラー油」と「カイコXO醤」


・イナゴラー油
ANTCICADA店舗での人気メニュー「イナゴラー油チャーシュー丼」に使用する、イナゴラー油が商品化。

イナゴの厚い甲殻によるサクサク食感と旨味を中心に、香味野菜のうま味、唐辛子の辛み、花椒をはじめとしたスパイスの香りを組み立てて仕上げた昆虫中華調味料だ。

こだわりポイントは、エノキのシャキシャキした食感と、イナゴのサクサクした食感のコントラスト。いわゆる「食べるラー油」のスタイルで、具材たっぷり、辛さ控えめに仕上げている。

卵かけご飯に乗せるもよし、ベーコンやチャーシューと一緒にご飯に乗せて食べるもよし。餃子のたれにたっぷりのイナゴラー油を入れれば、サクサク食感が楽しい新感覚餃子も楽しめる。

・カイコXO醤
中華の高級調味料、XO醤をアレンジした昆虫中華調味料。

本来のXO醤では、干し貝柱と干しエビを使用するところを、それらを使わず、カイコの蛹が持つ、エビのような香味とうま味を生かし、鱈を使用することで魚介類の風味をプラス。 複数の香味野菜とベーコンを使用し、ブランデーと紹興酒でしっかりと炒め上げた。

うま味、塩味、甘味、辛味がしっかりとある万能中華調味料は、炒め物の隠し味にピッタリ。もちろん、そのままご飯と食べても美味しい仕上がりだ。

材料であるカイコの蛹は、繭からシルク(絹糸)を取り出した後に残り、伝統的に貴重なタンパク源として食されてきた食材。しかし、近年ではあまり有効活用されず、捨てられてしまっている現状も。そこで、カイコの個性的な味わいを最大限に生かした商品を作り、カイコの食材としての価値を底上げしたいと考えた。

商品名:「イナゴラー油」/「カイコXO醤」
内容量:各80g
価格:イナゴラー油1000円、カイコXO醬 1100円 ※税込み
販売場所:ANTCICADAオンラインショップ、店舗

■ANTCICADAの活動
2020年6月4日(虫の日)に、日本橋・馬喰町にレストランを開店。

2種類のコオロギで出汁をとった「コオロギラーメン」や「旬の虫を使ったコース料理」を提供中。開店後は連日の満席で、ヒトサラによる「2020年 日本のベストシェフ&レストラン100」にも選出。

また、商品開発にも注力し、過去には、世界初のタガメのクラフトジン「タガメジン」や昆虫発酵調味料「コオロギ醤油」、コオロギを原料にした「コオロギビール」などが話題を呼んだ。

昆虫食に興味がある人は、この調味料から試してみては。

所在地:東京都中央区日本橋馬喰町2-4-6
ホームページ:https://antcicada.com
オンラインショップ:https://antcicada.shop

(田原昌)