4人に1人が結婚?経験者に聞いた「社内恋愛」のリスクとメリットとは

気になるアンケート結果が発表された。

ネクストレベルが運営する『マッチングアプリ大学』では、社内恋愛の経験がある男女271人を対象に、アンケート調査を実施した。

■男女の就職率の変化

2020年の労働力調査によると、働く女性の増加に伴い、一昔前は男性ばかりだった職場で活躍する女性が多くなった。一方、保育士や看護師をはじめ、女性の比率が多かった職種に就く男性も増加している。

そんな、社会の「男女のボーダレス化」が進む中、職場内での恋愛事情も変化しているのかどうかを調べた。「どんな職場で」「どういった立場の相手と」「何をきっかけに」恋愛に発展したか。そして、恋愛関係になってからはどうなったか。詳細に分析した。

アンケート対象者:「社内恋愛の経験がある」または「現在社内恋愛中」の20歳以上の男女
※内訳:男性124人、女性147人

■社内恋愛のきっかけは仕事の関わりが約半分

お互いまたはどちらかが好意を抱くようになった「きっかけ」について聞いた。

複数回答で「仕事」を選んだ人は、全体の55.0%に上る。好意を抱くきっかけとして「一緒に仕事をした」「仕事を教えてもらった」というエピソードを挙げる人が目立つ。

そして、飲み会などがきっかけになったという回答は、26.9%にとどまった。いわゆる「アフターファイブ」よりも、仕事がらみの方が恋愛感情が生まれやすいと言えそうだ。

■社内恋愛は秘密にすべきなのか

社内恋愛の場合、業務や人間関係に支障が出ることをおそれて、周囲に交際を隠しているカップルも少なくなさそうだが、調査結果では、43.2%の人が「秘密にしている」ことが分かった。

また、「オープンにしている」「特定の人だけにオープンにしている」のいずれにも、「秘密にしたかったが知られてしまった 」と回答した人が2~3割。

その中で「特に困ったことはなかった」など、78.8%の人に関しては大きな影響はなかったようだが、その一方で、業務に支障が出たり、片方または両方が異動になるなどの多大な影響が出てしまったケースも。また、意図せずに社内恋愛を知られてしまうことが、別れの原因になることもあるようだ。

社内恋愛が周りの社員に知られてしまうことで、思わぬ影響がでる可能性があることは知っておいたほうがよさそうだ。

■社内恋愛を「秘密にしている」理由、またメリットやデメリットも

周囲に秘密にしているのは、「気まずいから」といった個人的な理由が上位を占めているが、「業務に影響がでる」、「出世や処遇に影響する」といったビジネス上の対外的な理由も少なからずある。また「社内恋愛が禁止」という会社も。

メリットを尋ねてみると、「お互いのスケジュールが把握しやすい」こと。「相手の様子がわかりやすいので、すれ違いが少ない」といった回答も。

逆に、デメリットについて尋ねると、「プライベートで気分転換ができない」など、交際している相手の反応が気になり、半数以上の人が、交際相手と一緒の職場にいることに対する閉塞感を少なからず感じているようだ。


■社内恋愛のすえに「結婚した」人は?

気になる社内恋愛の結末についてだが、もっとも多いのが「破局」で59.8%とほぼ6割に達した。一方で結婚に至ったのは24.7%。およそ4人に1人が結婚しているのだから、少ない数字ではない。

また、社内恋愛から結婚に至るケースが多いのは、社内恋愛が比較的長く続くことと無関係ではないようだ。

今後は男女共同参画の推進や年功序列の見直し、そしてリモートワーク導入の加速化など、さまざまな改革の流れの中で、日本の会社も大きく変化することが予想される。

より良い人間関係の中で、より良い社内恋愛が生まれるかもしれない。

マッチングアプリ大学:https://jsbs2012.jp/

(田原昌)