はっぴいえんど結成から51年。伝説のバンドのメンバーと、はっぴいえんど愛が強いベテランバンドの2マンライブが開催された。
■会場は伝説のロック喫茶「B.Y.G」
スペースシャワーがプロデュースするオンライン・ライブハウス「LIVEWIRE」は、6月12日(土)にオトナ向け2マンライブ企画「OTONA SESSIONS 2」を開催、鈴木茂、フラワーカンパニーズのライブを開催した。
会場は1969年にオープンした東京・渋谷にある伝説のロック喫茶「B.Y.G」。貴重なチケットを手に入れた20人限定の観覧客と生配信で行われた。
今回のイベントMC・大宮エリーの紹介でまずステージに現れたのは日本を代表するギタリスト鈴木茂。鈴木にとって「B.Y.G」は伝説のバンド、はっぴいえんどとしても出演していた縁の深い会場だ。
今回のバンドメンバーには対バン相手「フラワーカンパニーズ」のグレートマエカワもベースとして参加しており、ベテランらしい落ち着きと、鈴木による轟音ギタープレイを織り交ぜながら代表曲「砂の女」やはっぴいえんど時代の楽曲「花いちもんめ」などで会場を沸かせた。
他に「氷雨月のスケッチ」「ソバカスのある少女」「スノーエクスプレス」「100Wの恋人」を演奏。
■フラカンのはっぴいえんど愛の強さ
続いて登場するのはフラワーカンパニーズ。結成以来、日本一のライブバンドとして、全国数多のライブハウスに出演してきてフラカンだが、「B.Y.G」に出演するのは結成32年目にして今回が初で、はっぴいえんど愛の強い彼等にとって「B.Y.G」でのライブは特別なものとなったに違いない。
フラカンは持ち前の走り抜けるような演奏で「深夜高速」「東京タワー」などを披露し、決して大きくはない「B.Y.G」を熱狂のライブ会場に変えて見せた。
他に「揺れる火」「いましか」「履歴書」「虹の雨上がり」「東京ヌードポエム」「最後にゃなんとかなるだろう」を演奏。
最後には再度鈴木茂も呼び込まれ、同じステージ上で2組がセッション。はっぴいえんどのデビュー曲「はいからはくち」、フラワーカンパニーズ「A-HA-HA」、ラストには遠藤賢司「夜汽車のブルース」が飛び出し、もう2度と見ることは出来ないかもしれない貴重なセッションとなった。
配信ではその後に大宮エリー司会による鈴木茂とフラワーカンパニーズのアフタートークもあり、フラカンメンバーから鈴木茂へのリスペクトが示された。
このオトナ向け2マンライブ企画「OTONA SESSIONS 2 at B.Y.G」は現在見逃し配信されており、6月18日(金)までLIVEWIREで視聴可能、チケットは同日18:00までLIVEWIRE WEBサイトで販売中。
リアルで聞いていた大人世代はもちろん、サブスクやYou Tubeを通じて彼らを知った若い世代の心にもグッと刺さりそうなライブ配信だ。
ライブダイジェスト映像:https://youtu.be/2iVvHiY3N4I
ライブ配信:https://livewire.jp/p/otonas210612
(冨田格)