新しいオフィスの在り方とは?老舗業務用家具メーカーが取り組む新たな挑戦

コロナ禍によって大きく進んだ「働き方改革」。ニューノーマルが浸透することで、オフィスに対する考え方も変わり始めている。

老舗業務用家具メーカーも、そんなトレンドに合わせた変化を遂げ始めた。

■オフィスのトレンド「ABW」とは

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、日本の働き方は大きく変化をしている。そして、それに対応するために、オフィスの在り方も大きく変わろうとしている。

福岡に本社を持つ老舗業務用家具メーカー「アダル」は、コロナ禍による時代の変化で空間設計におけるトレンド「ABW(Activity Based Working)」が加速していると捉えた。

「Activity Based Working(アクティビティ・ベースド・ワーキング)」とは、生産性の最大化を目的にワーカーの活動内容に合わせふさわしい場を提供し、ワーカー自身が効率よく働ける場所や時間を自ら選択する働き方のこと。

「ABW」の考え方がコロナ禍により更に加速しており、オフィスを単なる作業の場として見なすのではなく、コミュニケーションを促進する場、ビジョンを共有する場など、オフィス空間としての価値や出社する目的がより重視される時代になっている。

「アダル」は、新しいオフィスの在り方を切り拓くクリエイターたち、そしてそこで働く人々の役に立つ家具というものを徹底的に問い続け、ニューノーマルなオフィス空間に向けた商品を「A.T.I.C(アティック) vol.8」コレクションとして3段階に分けオンラインのみでリリースする。

■ペーパーレス化で持続可能な社会の実現

従来は紙のカタログでの商品リリースが業界の常識だったが、「A.T.I.C vol.8」では紙カタログを廃止を決断。特設WEBサイトのみで商品リリースを行う。

持続可能な社会の実現に向けた取り組みとして、ペーパーレス化を図ることで環境負荷の低減や紙資源の使用抑制に結び付けるのが狙いだ。

ティザーサイト イメージ

特設サイトは、建築家、設計者、インテリアデザイナーの家具選定業務をスマートかつスムーズにサポートし、より付加価値ある提案につながるような開発をリリースに向け行っていく。

第一弾は、4月12日(月)に新商品8シリーズをリリース。数多くのグローバルカンパニーのプロジェクトも手掛ける、インテリア&プロダクトデザインスタジオ「Stone Designs」と共同開発したモジュールソファをはじめ、オフィスのエントランス空間に向けた商品をリリース予定だ。

そして、第2弾は、カジュアルミーティング、会議室に向けた商品を6月中旬にリリース予定。さらに、第3弾として、高集中、コワーク、リチャージのシーン向けた商品を10月下旬にリリースする予定となっている。

これからの時代のオフィス空間のあり方を考えている人は、2月24日に公開した「A.T.I.C vol.8」コレクションのティザーサイトを覗いてみてはいかがだろう。

ティザーサイト イメージ

ティザーサイトURL:https://www.adal.co.jp/teaser_site/
アダルECサイト:https://adal-online.shop/

(冨田格)