ミュンヘンの街をぶらり散策!ビールだけじゃない街を歩いてみよう

今年は残念ながら開催が中止になってしまったが、München(ミュンヘン)と言えば「オクトーバーフェスト」に代表されるビールの街。街の中には各醸造所直営のレストランが多くあり、1日で巡るのは到底難しい。

そんな「ビール」のイメージが強いミュンヘンの街を、ぶらりと歩いてみよう。

スタートはミュンヘンの中央駅(München Hbf)。ここからオーストリアやチェコなど、陸路でヨーロッパ各地へと繋がっている巨大な終着駅だ。

開放感ある駅舎の中に、オーストリア、スイス、チェコといった各国の列車が並んでいた。鉄道好きにはたまらない光景だろう。

さて、中央駅を出て旧市街地へと向かうと、やがて見えてくるのが二つの特徴的な塔をもつ「Frauenkirche(聖母教会)」だ。塔の天辺が丸いので、塩と胡椒入れなどと言われてしまっているが、空に向かってそびえ立つ姿は圧巻だ。

この聖母教会の足元にも、「Augustiner(アウグスティーナー)」や「Hacker-Pschorr(ハッカープショール)」といった醸造所直営レストランが並んでいる。午前中からこういった店で飲みながら、ヴァイスヴルストを食べるのがミュンヘン流だ。

聖母教会を抜けるとたどり着くのが「Neues Rathaus (新市庁舎)」。

重厚なネオゴシック様式の市庁舎で、中央の塔には時計と連動する仕掛けがあり、11時、12時、17時(季節限定)になると等身大の人形が登場して踊り出す。時間になると市庁舎前の広場に人が集まり、音楽と共に楽しんでいる。

市庁舎の塔を登ることも可能で、さらに高いところからミュンヘン市内を見渡したければ、市庁舎の前方に建つ「Peterskirche(聖ペーター教会)」の塔に登ってみよう。

自分の足で登らなくてはならないが、ミュンヘン最古の教会から見る街の眺めは最高だ!

新市庁舎の東側の道を行くと、14世紀に建てられたという旧市庁舎と時計塔があり、その先の広場には大きなマーケットが広がっている。これは「Viktualienmarkt(ヴィクトアーリエンマルクト)」といい、1800年代に作られたという産直市場だ。肉やじゃがいも、野菜、チーズ、蜂蜜など日々の食卓に欠かせないものから、お土産類も売っているので立ち寄ってみよう。

ビアガーデンやテイクアウトも充実しているので、ランチなどに便利だ。

マーケットを越えてさらに東に行くと、旧市街の端にたどり着く。そこには「Isartor(イザール門)」という立派な門があり、今でもミュンヘンの街を守っている。

ビルが立つミュンヘンも、こうして旧市街をぶらりと散歩するのは気持ちがいい。朝の人が少ない時間や、夕暮れに染まる時間帯もオススメだ。

※2020年10月現在、欧州各国では出入国の制限をしています。旅行の際は必ずご確認を。

(田原昌)