博多祇園山笠の「縁起菓子」でコロナ時代の悪事災難を払う

疫病の収束を願って始まったとされる「祇園祭」。今回の新型コロナウイルスも、祇園祭の縁起物で収束を願ってみよう!

博多で創業し、115年目を迎える菓子屋「石村萬盛堂」は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために延期となった令和二年度の博多祇園山笠に際し、山笠の期間限定で作っていた「祇園饅頭」、「大黒飴」を今年限定で「番外・祇園饅頭」「番外・大黒飴」として、全国販売を初めて行う。

■戦後初の延期となった「博多祇園山笠」
770年以上も続く博多の伝統的な祭り「博多祇園山笠(山笠)」が、来年に延期となった。そんな中、山笠の中心である博多総鎮守櫛田神社(お櫛田さん)は「博多の町の為に」との思いで、博多の町で唯一、例年通り境内に飾り山を建てる決断をした。

■番外の縁起菓子
石村萬盛堂は、1241年博多に疫病が流行った時、承天寺の開祖聖一国師が施餓鬼棚(せがきたな) に乗って町中に祈祷水をまいて疫病を退散したという起源にならい、こんな時だからこそ山笠に欠かせない縁起菓子「祇園饅頭」の伝統の味で、博多の町に賑わいや元気を添えたいと考えている。

「番外」ということで、例年 博多・福岡のみで販売のところ、今年はオンラインストアを立ち上げ全国へお届け。日本全国に、疫病退散の祈願の意を込めた「番外・祇園饅頭」が届く。

■みんなで食べて悪事災難を払う
ほんのり酒かすの風味が漂う生地で、甘さ控えめのこし餡を包んだふくよかな祇園饅頭。博多の各家庭では山笠の時期に「祗園饅頭」を神棚にお供えした後、みんなで食べて悪事災難を払う風習がある。

今年の祇園饅頭の「包み紙」は櫛田神社と人形師・中村人形の好意で、本年の櫛田神社の飾り山の下絵をそのまま用い、表・見送りの二種類を用意。本年の飾りの題材は、「表・清正公虎退治誉」と「見送り・桃太郎鬼退治誉」。戦国武将の加藤清正と古くから語り継がれる桃太郎が虎や鬼を退治する様子を表現し、コロナ感染終息への願い、平穏な日々への祈念を重ね合わせたテーマだ。

櫛田神社にてお祓いをしてもらった包み紙に、祇園饅頭を包む。包みを解いた後は縁起物として、額装できるサイズに工夫した。家に飾るなど、大切にしたい。

販売期間:2020年7月1日~ 7月15日 ※6月15日より予約開始
祇園饅頭 1個: 150円、5個入:750円、10個入:1,500円

■番外 大黒飴
番外・祇園饅頭に合わせて、石村萬盛堂が博多人形師・中村人形とコラボして発売している「大黒飴」は、本年のみ「番外・大黒飴」として、中村弘峰氏がデザインした飾り山の 加藤清正・虎・桃太郎・鬼を飴にした。

博多の夏の運試しとして「素焼きの大黒さん人形」が当たる大黒飴。大黒天は、墨大黒、金大黒と稀少度が上がり、極めつけは全体の中でたった一つだけ特別彩色大黒天が存在。大黒飴約20個に1体、大黒天を忍ばせている。ワクワクする博多縁起を楽しみたい。

販売期間:2020年6月15日~ 7月15日
8個入:1,000円

疫病の収束を願う心は、今昔も変わらない。縁起物で退治しよう。

※表示価格は全て税込
URL:https://manseido.base.shop/

(田原昌)