訪日外国人2,000人に聞いた、新型コロナウィルスの影響と実態

世界的に新型コロナウィルス感染拡大が進む中、海外旅行客は激減している。訪日外国人が今後、日本へ旅することをどのように捉えているのか、関心が高い人も多いはず。

宿泊施設と空港間の手荷物当日配送サービスを展開する株式会社 Airporterは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の報告が世界的に続き、東京オリンピックの延期も決まる中、サービス利用者(訪日経験者)を対象に、COVID-19が今後の旅程にいかに影響を与えるか、その実態を調査した。

◾︎来日予定はどうなった?

ここでは、全140ページにわたる調査結果のうち、COVID-19と回答者の旅程の関係についての回答結果を抜粋してご紹介する。

◾︎COVID-19以降の旅行者の変化 

買い物目的の訪日外国人籍の変化

買い物目的の中国人が減少している一方、台湾(70%)、香港(81%)は高い購買意欲を維持。

キャンセル・延期した旅行の旅費の使い道(国・地域別)

中国は延期した旅行代金を貯蓄に回す割合が一番多く、香港・台湾が次回訪日へのモチベーションは高い。

年代と旅程の関係

旅行を延期やキャンセルしているのは、20,30代が相対的に高い。

◾︎国・地域別の訪日目的

食事目的の訪日

中国に比べて、台湾(78%)香港(88%)そしてインドネシア(93%)は食事目的が圧倒的。

文化的施設が目的の訪日

台湾のみ、唯一文化的観光施設への観光意欲が50%を超えていた。

◾︎テーマパークが目的の訪日

テーマパークへの観光意欲は中国が低く、台湾・香港に比べると低くなっている。

◾︎訪日外国人から日本へのメッセージ

今回アンケートに合わせて世界各国のAirporterユーザーから寄せられた、日本へのメッセージの一部をご紹介しよう。

私たちならこの困難を一緒に乗り越えることができます。お互いに助け合いましょう。文化や政治の違いを乗り越え、同じ人間として団結するのです。悪いニュースだけではなく、いいニュースを、そして愛を分け合いましょう。(インドネシア40代男性)

日本加油,もう一度日本に行く日が早く来るのを楽しみにしています。(台湾 30代女性)

みんな一緒に頑張ろう、パンデミックが終わってからまた一緒に大声で笑おう!(香港 30代男性)

インバウンド需要の激減で困窮されている旅行関係者とって、訪日経験者が次の日本への旅に対する意欲が旺盛だという希望の持てる結果が現れている。これも「おもてなし」精神が結実した故のこと。多くの訪日外国人を迎えられる日が早くやってくることを願うばかりだ。

 

【調査概要】

実施責任者:株式会社Airporter/調査目的:COVID-19がインバウンド客に与える影響や実態の調査/調査対象:Airporterの過去の利用者/調査実施日:2020年3月23日-2020年3月29日/調査方法:Webアンケート調査(チャット形式

【記述統計】

有効回答数:204(回答者の属性)性別:男性 41.2%(84) / 女性 58.8%(120) 年代:10代 1.5%(3)/ 20代 20.6%(42)/ 30代 46.1%(94)/ 40代 26.5%(54)/50代 4.4%(9)/ 60代 0.5%(1)/ 70代以上 0.5%(1)出身地:中国 21.6%(44)/ 香港 20.6%(42)/ 台湾 11.3%(23)/ シンガポール 8.3%(17)/ インドネシア 6.9%(14)/ フィリピン 4.9%(10)/ アメリカ 4.4%(9)/ オーストラリア 3.4%(7)その他

 

全140ページにわたる分析レポートをに興味のある方は下記連絡先まで問い合わせを。

株式会社Airporterhttps://airporter.delivery/jpnl/

(冨田格)