世界最古のシャンパーニュメゾン「ルイナール」が、サステイナブルパッケージで登場

環境問題を考えたシャンパンのパッケージが誕生した。

シャンパーニュメゾン「ルイナール」は、2020年2月に行われたVINEXPOパリ展示会(世界最大のワイン、スピリッツ国際博覧会)にて、2年以上の歳月をかけ完成したルイナール ブラン・ド・ブラン、ルイナール ロゼ専用の新しいサステイナブルパッケージ『セカンドスキン』を発表。

■創造性と革新性を追求する世界最古のシャンパーニュメゾン
世界最古のシャンパーニュメゾン「ルイナール」は、創業以来、大胆に革新を重ね、ロゼシャンパーニュを最初に市場に送り出したメゾンでもある。

メゾンの地下38mにあるワインの熟成に理想的なローマ時代の白亜質の石切り場跡「クレイエル」をシャンパーニュ メゾンとして最初に使用し、メゾンの広告キャンペーンのデザインをアール ヌーヴォを代表するチェコ人のアーティスト、アルフォンス・ミュシャに依頼し、シャンパーニュ メゾンとして初めてアーティストとのコラボレーションを行っている。さらに、初めてボトルの運搬に木製ケースを使用し、これらのパイオニア精神を土台として、このたびルイナールは環境に配慮したサステイナブルなパッケージ『セカンドスキン』を開発。

■サステイナブルパッケージ『セカンドスキン』
この『セカンドスキン』は、持続可能な管理がされているヨーロッパの森林を供給源とし、天然木質繊維から丹念に作られた紙で出来た100%リサイクル可能なパッケージ。

プラスチック完全不使用のため、既存のギフトボックスより9倍軽く、二酸化炭素排出量を60%削減することに成功した。

■デザイン
『セカンドスキン』は環境配慮のみならず、ルイナールならではのこだわりに溢れたデザインとなっている。まるでシャンパーニュ セラー「クレイエル」を彷彿とさせる白亜のようなテクスチャーのディテールは、深く高級感のある、繊細なエンボス加工を施すことで完成。そして、一体成形でボトルの輪郭をぴったりと正確になぞることが出来るまでには、2年以上も前から7回の試作を繰り返し、さまざまな製紙技巧を試みている。

パッケージに鋭利さが全くないのは、精密な高圧ウォータージェットでボトルの輪郭をカットするという、ルイナール専用に特別開発された加工技術により実現した。これにより独特な上品さが生まれるだけではなく、ボトルの象徴的な曲線に沿い、ルイナールを愉しむまで完全な状態で保存することが可能となっている。

■ルイナール
1729年創設以来「シャンパーニュの宝石」と謳われる、世界最古のシャンパーニュメゾン。コート・デ・ブランとモンターニュ・ド・ランスで収穫された最高品質のブドウを巧みに選定し「清らかさ」「繊細さ」「上品さ」を追求した、その繊細でフレッシュ、丸みのある豊かな味わいを引き出して高度な技術を有するシャンパーニュ作りのエキスパートであることから「シャルドネ ハウス」として、その地位を確立してきた。

『セカンドスキン』は、現在使用しているギフトボックスに代わり、2020年冬より西ヨーロッパで徐々に展開。日本では、2021年春より展開予定となっているので楽しみだ。

(田原昌)