月の建設現場で稼働するアバターロボットを開発

月に行かなくても、月で仕事ができる!?

会社経営者や有名人本人を3Dスキャンしたコピーロボットを製造するなどのアバターロボットの開発や、IoTデバイス開発を行う浅草ギ研が、チーム「ADAWARP」に参加し、月の建設現場で働くアバターロボットを地球上から遠隔操縦するプロジェクトで「ANA AVATAR XPRIZE」の一次審査を通過した。

チーム「ADAWARP」は、建機レンタル大手のカナモト(実験フィールド・建設ノウハウ・建機ノウハウ提供)、浅草ギ研(ハードウェア開発担当)、アダワープジャパン(VRソフトウェア開発担当)の三社に、千葉大学の教授を技術顧問に加えたチームだ。

そして、「ANA AVATAR XPRIZE」は、「VISIONEERS」にてANAチームが提案したもの。時間、距離、文化、年齢、身体能力など様々な制限に関わらず「移動」できる技術を通し、例えば医師や教員が不足している地域や、人間が立ち入れない災害現場等でのアバターの活用等を通じて社会的な課題解決への貢献を目指しているプロジェクトだ。

VR、ロボティクス、センサー等、最先端のテクノロジーを使い、異なる複数の場所にあたかも自分が存在し、物理的に物を動かしたり触ったりできるテクノロジーの実現を目指している。

安全な地球上から空気も食料もない危険な月面の建設現場で重機を動かすアバターロボットシステムが開発されれば、月面だけでなく、地球上の危険な地域での建設や救助活動も可能になる。

今後の開発・実用にむけて、ぜひ注目していきたい。

(Takako.S)

浅草ギ研
http://www.robotsfx.com/