今が見頃!明月院から銭洗弁天まで、鎌倉の紫陽花を訪ね歩く

この季節になると、話題になるのは鎌倉の紫陽花(あじさい)。

都心から1時間程度で行けてしまう鎌倉は、今や海外からの観光客にも大人気のスポットだ。

「紫陽花寺」として広く有名な明月院(めいげついん)は、紫陽花を見たい人にとっては外せない寺のひとつ。

北鎌倉駅から歩いてすぐ、閑静な住宅地と小さな川の流れに沿って歩いて行くと、目の前に門が見えてくる。門の周りには紫陽花が咲いており、人々を迎えてくれているかのよう。

 

今年は花自体が小ぶりなのか、いつもより花が少ないように思えたが、それでも人々は思い思いに記念の写真を撮っている。花の背が高めなので、紫陽花に抱かれて映るような絵だ。

もちろん、一番有名な紫陽花に囲まれた階段は人が多いので、どうしても花だけを撮りたい場合は早朝が良いと思われる。

花は青が多めで「明月院ブルー」とも言われているが、白や白に紫の縁がついたもの、紫や赤もある。花びらの形も咲き方も違うので、お気に入りの紫陽花を見つけてもいい。

明月院からは山を登り(切り通しと呼ばれる)、葛原岡神社を目指す。縁結びの神社として大人気のスポットでもある。

ここも紫陽花が咲いており、また緑がかった白の、大きく伸びた柏葉紫陽花も豪華で美しい。

さらにここでオススメなのが、神社から源氏山公園方面に向かう「あじさいの小径」だ。山側の小道に沿って両側に紫陽花が咲き、混んでいないのでゆったりと楽しめる場所。

こちらの見頃はもう少し後になるかもしれない。

葛原岡神社から道を下って行くと、やがて現れるのが「銭洗弁財天(宇賀福神社)」。こちらも大人気のスポットだが、ちょっと裏手に回ると狛犬と紫陽花の取り合わせが美しい「下之水神社」もぜひ見てほしい。

有名な奥宮の洞窟でお金を洗った後、一息ついて眺めていたい場所だ。

紫陽花を堪能した後は、一軒家のようなカフェや食事処などで一休み。鎌倉らしい、落ち着きのあるセンスがホッとさせてくれる。

鎌倉の紫陽花は今が見頃。晴れている日よりも、少し雨が降っている方が花も元気に見えるかもしれない。

グルメやスイーツも堪能しながら、紫陽花散歩を楽しもう。

(田原昌)