トヨタ会心の新型「RAV4」が、SUV市場の勢力図をがらりと変える

アラフォー以上の世代にはなじみ深い「RAV4」だが、日本市場では3年ぶりの復活。日本で発売されなかった4代目を挟み、新型は5代目となる。

力強く逞しいデザインはいかにもSUVらしく、アクティブなライフスタイルを連想させる。デザインキーは2つの八角形を90度ずらしてはめ合わせた「クロスオクタゴン」で、さらに随所に多角形を織りこんで個性的なデザインを描き出している。

なかでもイメージリーダー的な「Adventure」グレードは、専用のフロントグリルやフロントスキッドプレートのほか、ボディのリフトアップ感を強める専用フロントバンパーやフロントフォグランプベゼル、さらには専用デザインの19インチアルミホイールを装備する。

ボディサイズは全長4,610×全幅1,865×全高1,690mm、ホイールベース2,690mm、最低地上高200mm(数値はすべてAdventure)。ライバルとしては、マツダCX-5やスバル・フォレスター、日産エクストレイルなどが挙げられる。

ボディカラーは、Adventure専用色の「アーバンカーキ」を含む全8色。また、Adventureではルーフ用に新規開発された「アッシュグレーメタリック」を組み合わせたツートンカラーが全4色から選べる。

内装は奇をてらいすぎないスマートな造形が印象的で、逞しいSUVながらも都市生活にもマッチする上質感が漂う。また、低く抑えたインパネやドアミラー取付位置の最適化、リヤドア後部のピラー断面を小さくするといった工夫によって、ドライバーからの良好な視界(前方/後方)を確保している点も好印象だ。

後席は6:4の分割可倒式。ラゲッジ容量はクラストップレベルの580Lを確保し、ラゲッジ床面の高さを2段階に調節できる2段デッキボードも備える。デッキボードの裏面は汚れに強い樹脂製なので、アウトドアライフでも気兼ねなく使える。

パワートレーンは2種類。まず2.0Lの直噴ガソリン+CVTは、最高出力171ps/最大トルク207Nmを発生し、快活でダイレクト感のある走りが魅力となる。WLTCモード燃費は15.8km/L(2WD)・15.2km/L(4WD)。

また「Adventure」と「G “Z package”」には、新開発の「ダイナミックトルクベクタリングAWD」を搭載。このシステムでは、より安定感とライントレース性の高い走りを実現するトルクベクタリング機構と、後輪への駆動を切り離して燃費向上を図るディスコネクト機構が採用されている。

一方、2.5Lのハイブリッドは、エンジン(178ps/221Nm)とモーター(120ps/202Nm)の組み合わせにより、力強い加速と好燃費をバランスさせている。WLTCモード燃費は21.4km/L(2WD)・20.6km/L(4WD)。どちらのパワートレーンも、レギュラーガソリン仕様。もちろん、運転支援システムの「トヨタ・セーフティセンス」も全車に標準装備される。

■グレードおよび価格
X=260万8,200円(2WD)/283万5,000円(4WD)
G=320万2,200円(4WD)
G “Z package”=334万8,000円(ダイナミックトルクベクタリングAWD)
Adventure=313万7,400円(ダイナミックトルクベクタリングAWD)
HYBRID X=320万2,200円(2WD)/345万0,600円(E-Four・電気式4WD)
HYBRID G=381万7,800円(E-Four・電気式4WD)

(zlatan)

画像元:トヨタ自動車