鈴木康広氏の人気アート作品「ファスナーの船」が隅田川で運航

隅田川は、江戸のころから庶民の遊び場であるとともに、武蔵国(むさしのくに)、下総国(しもうさのくに)という2つの国を隔てる国境でもあった。

そんな境界の役割を担ってきた隅田川が、「ファスナーの船」で開かれたり、繋がったりする様を表現するアートプロジェクトが開始。

©Yasuhiro Suzuki 瀬戸内国際芸術祭2010に出展

■「ファスナーの船」が隅田川を開く!
「Edo⇄2018 すみだ川再発見!『ふねと水辺のアートプロジェクト』」の第3弾となる「ファスナーの船」の運航日が、12月14日(金)に決定。

平成29年度文化庁文化交流使に就任するなど、海外各都市を巡る国際的アーティスト・鈴木康広の作品「ファスナーの船」。水面をカンバスとし航跡波を描きながら進む姿を、金具がスライドして布を開くファスナーに見立てた本作品は、鈴木氏が飛行機から東京湾を眺めていた際、とある船がふとファスナーの金具に見えたことからアイデアが生まれた。

「ファスナーの船」プロジェクトは2004年にラジコンの模型からスタートし、2010年には瀬戸内国際芸術祭にて、実際に船長が操縦する作品として公開。この度、都市の「川」では初運航となる。

隅田川の「新しい未来を開く」象徴として、吾妻橋から桜橋の川岸付近を運航する。

日程:12月14日(金)~28日(金)※天候や川の状況により中止の場合あり
時間:12:00~14:00 ※時間は前後する可能性あり
場所:隅田川・吾妻橋~桜橋の川岸付近
観覧費:無料

■鈴木康広(すずき・やすひろ)コメント
今回、開く隅田川はいつの時代にもそこに住む人々の生活に欠かせなかった歴史的水脈。現在の東京を映す隅田川の水面を開くことで、都市の深層に流れる記憶を呼び覚まし、隅田川の新鮮な見方が生まれるきっかけとなれば嬉しいです。

■葛飾北斎の名所浮世絵「冨嶽三十六景」をイメージした限定スイーツ
隅田川沿いのリバーサイドカフェ「シエロ イ リオ」では、葛飾北斎の名所浮世絵「冨嶽三十六景」の1図である「凱風快晴」(赤富士)をイメージした限定スイーツ「ふじりんごの包み焼き」を提供。ラズベリーパウダーで染めたサクサクのパータフィロにふじりんごのコンポート、アクセントに柚子を練り込んだ白餡を添えた一品。

隅田川を走る「ファスナーの船」が店舗付近を通る時間の前後のカフェタイムに、合わせて楽しみたい。

価格:750円(税別)
期間:販売中~12月28日(金)予定
HP:https://www.cieloyrio.com/

豊かな文化を育んできた隅田川を現代アートで活性化させ、その歴史的価値を世界に向けて発信することを目的にしたプロジェクト『ふねと水辺のアートプロジェクト』。江戸の人々が愛してきた隅田川を再発見してみよう。

特設サイト:https://sumidagawa2018.com

(田原昌)