よしもと芸人も体験!ろう者と聴者が協力して脱出を目指す「異言語」脱出ゲームの魅力!

「異言語脱出ゲーム」というのをご存知だろうか。

ワークショップなどを行う一般社団法人「異言語Lab.」が生み出した、謎解きの要素に手話・筆談・音声などを組み合わせた新しいスタイルの脱出ゲームだ。

先日、吉本興業が「異言語Lab.」とコラボレーションし、国連で採択された世界共通17の目標=“SDGs”を謎解きのキーワードとした特別バージョンで、芸人たちも参加して行われた。

この日は、1日2回、「異言語脱出ゲーム~淳風大学からの卒業 SDGsバージョン~」が実施された。

今回のゲームでは“淳風大学”を卒業することがミッションとなり、手話や指文字を知らないと解けない謎も含まれるため、必然的にチーム内での協力、より深いコミュニケーションが不可欠となる。

1つのチームは事前に募集したろう者・難聴者と聴者による6人で構成。

1回目に河本準一(次長課長)、黒瀬純(パンクブーブー)、トット、田畑藤本が参加。 さらに西川きよしは学長として、 ガリットチュウ・福島善成も出題者としてVTRで出演し、謎とゲームを盛り上げた。

1時間の制限時間内に謎を解き、卒業=クリアを果たせたのは6チーム中2チーム。

第2回目は、脱出ゲーム好きとして知られる麒麟の田村裕、大西ライオンらが参加。終盤で苦戦が見られ、卒業に至ったのは手話を学び、デフバスケットボールのチームとも交流を持つ麒麟・田村のチーム1つのみ。

「いつもの脱出ゲームより伝わった時の喜びは大きくて、途中のコミュニケーションで、ろう者の方と分かり合えた喜びが非常に大きく、非常に貴重ないいものだなと思いました」と田村。

ニューヨークの国連本部から来日し、ゲームに参加したジェフリー・ブレーズさんも「こんな面白いゲームを作って、SDGsを知ってもらう。そして深い意味で分かってもらうゲームを作ったのはスゴいことだと思って感動しています。ぜひ世界版を作って頂きたい」と感想を漏らし、「異言語脱出ゲーム SDGsバージョン」のさらなる展開に期待を寄せる。

今後も、「異言語Lab.」の活動を、ぜひ注目していきたい。

(Takako.S)