9月12日、FJクルーザー最後の特別仕様車“Final Edition(349万2,720円)”が発売された。
ボディに纏うベージュは、このモデルだけの特別色。ブラック塗装を施した前後バンパーやフォグランプガーニッシュ、ドアハンドルとのコントラストによって、タフネスギアとしての“らしさ”を際立たせている。さらに20インチの大径アルミホイールやサイドステップも特別に装備する。
ベージュ×ブラックのシートも、このモデルだけ。当然ながら撥水・防水加工済みのファブリック仕立てなので、アウトドアシーンでも気兼ねなく使える。センタークラスターガーニッシュのベージュもいい感じに効いている。
パワートレーンは他のグレードと同じく、4.0リッターV6ガソリン(最高出力276ps/最大トルク380Nm)に5速ATを組み合わせ、4WDシステムはパートタイム式を採用する。
個性的なスタイルや大排気量ならではの加速フィール、走破性の高さは申し分なし。非日常感やワクワクをともにする相棒としてはウッテツケだろう。
ただし、JC08モード燃費は8.0km/Lとレギュラーガソリン仕様とはいえ今どきとしては決して良くない。また、自動ブレーキや車線はみ出しアラートといった運転支援システムが備わらない点もマイナスだ。
それらを割り切れない方は、4月のニューヨークモーターショーで世界初公開された「FT-4X」の市販化を首を長~くして待つのも一考だろうか。
FJクルーザーよりもやや小ぶりなコンパクトサイズながら、満載された遊びのアイデアやユニークなスタイリングはFJクルーザー以上。市販化の際にはもちろん、高効率なパワートレーンやトヨタ・セーフティセンスPも搭載されるだろう。
ニューヨークの時点ではまだまだコンセプト段階だったが、10月25日に開幕する東京モーターショーではもう少し現実的な姿を見ることができるかもしれない。
(zlatan)
画像元:トヨタ自動車
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