新型C-HRは、トヨタの新世代プラットフォーム・TNGAの第二弾。トランスフォームしそうな大胆な「デザイン」と、世界のさまざまな道で鍛えあげた「走行性能」の両輪を最大のセールスポイントとしている。
事前に開催されたプロトタイプ試乗会でのユーザーらの反応も上々で、重心の高いSUVながら、TNGA第一弾のプリウスを超える評価を得ていた。
実際、エンジンレスポンスや俊敏なフットワーク、ステアフィールなどが生みだす走りの味わいは、これまでのトヨタ車のイメージを覆すほど。
カタログ燃費は、1.2Lターボが15.4km/L、ハイブリッドはさすがの30.2km/Lをマークしている。
ただし、死角が無いわけではない。
まず、後方視界が悪いことが挙げられる。これはカッコよさを優先した結果で、トヨタとしても折り込み済みなのだが、運転に不慣れなドライバーにとっては苦労する場面が出てきそうだ。
また、1.2Lターボにはアイドリングストップ機構が備わらない。
ストップ&ゴーが多い日本の道ではお財布的にも気持ち的にも欲しい装備で、今どきのクルマとしては残念なポイントだろう。
さらに1.2LターボではFFが選べず、逆にハイブリッドでは4WDが選べないというグレード選択の幅の狭さも気にかかる。
アウトドア好きや雪国ユーザーにとっては、ハイブリッド+4WDという組み合わせは魅力だったに違いない。
とはいえ、クルマとしての総合的な実力は間違いないところ。デザインが好みにマッチすれば、買って後悔することはなさそうだ。
■新型C-HRのグレードおよび価格
S-T(1.2Lターボ+4WD)=251万6,400円
G-T(1.2Lターボ+4WD)=277万5,600円
S(ハイブリッド+FF)=264万6,000円
G(ハイブリッド+FF)=290万5,200円
(zlatan)
画像元:トヨタ自動車
- 1
- 2