夏はボート、冬はスケートを楽しむカナダの美しい自然と運河

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モントリオールの中心部から始まって、郊外へと流れる運河。元々はセントローレンス川の氷によって起こる洪水の問題を解決する為に造られたものだそうだが、今は客船も行き交う観光の名所ともなっている。

その最終地点には古い運河が遺されている。セントローレンス川、新しいラシーン運河と並行して流れる旧運河は幅こそ狭いが趣があって散歩をするには最適だ。

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1820年頃に造られた人工の運河とは言え、今では木々も生えて水鳥たちがやって来る自然の公園になっており、美しい景色に心が安らぐ。人々がランニングをしたり散歩をしたり、カヌーやカヤックを操って思い思いの時間を過ごしていた。

夕暮れ時ともなると、川の水面に夕日が照らされて息を呑むような美しさを見せてくれる。

そんな美しい景色を眺めながら、運河のほとりにあるレストランでゆったりとした時間を過ごすのもいい。カナダ名産のアイスワインで乾杯するのも素敵だ。

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この素晴らしい景色と運河を楽しもうと、夏になればボートでやってきて運河に面した宿泊施設に泊まりながら釣りに勤しむ人たちも多い。カナダの短い夏を楽しもうと、多くの人たちで賑わうのだそうだ。

また冬になれば運河が凍るので、近所の人たちはスケートをして楽しむのだという。実に羨ましい話だ。

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緑と川と。

美しい景色に包まれたモントリオール郊外に足を伸ばしてみるのも、普通の観光にはない満足感を得ることが出来るだろう。

(田原昌)