入手困難なうまい酒 三重県の日本酒「而今」

「而今」は2005年にリリースされた比較的新しいブランドではあるが、木屋正酒造自体は文政元年(1818年)江戸中期に創業している歴史ある蔵元だ。それまでは「高砂」ブランドの酒を造っていたが、すべての工程を見直し造られたのが「而今」である。

而今とは「過去にも囚われず未来にも 囚われず、今をただ精一杯生きる」という意味がある。

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上立ち香はメロンのように香るのに、口に含むと上品な甘みが広がり奥からしっかりとした味が伝わる。それでいて甘みの引きが良いのは、まさに而今の意味を味で示したかのようだ。

 

既に多くのファンを持つ人気の日本酒であり、酒屋で手に入れるのは既に至難の業。伊勢志摩サミットで更に注目を浴び、今では飲食店でも入手困難になりつつあるという。今後、口にすることさえも難しいほどにプレミアム酒となっていくかもしれない。

それほど美味い酒である。もし店で見かけたらぜひとも飲んでほしい。大吟醸・純米吟醸山田錦・純米吟醸雄町・特別吟醸と種類はあるが、どれも而今らしい味わいを楽しめる銘酒である。

(ゆめたび)