2015年を「エンジン革命」の年として位置づけているメルセデス・ベンツ日本は、今年1月に「GL」、3月に「Eクラス」と「CLS」、8月に「S300h(ディーゼルハイブリッド)」を導入し、クリーンディーゼルモデルのラインアップを拡充している。
「C220d」の追加により、メルセデスの全24車種中、10車種がクリーンディーゼルモデルとなった。今回はとくに最量販車種のCクラスということもあって、市場に与えるインパクトは小さくない。
さらに、「Vクラス」のディーゼルモデルが10月10日から発売することも明らかにされた。
最新世代の2.2リッター直噴ディーゼルターボ「BlueTEC」エンジンを搭載した「C220d」は、最高出力170ps、そしてディーゼル特有の400Nmという豊かなトルクを発揮しながら、JC08モードで20.3km/L(セダン)の好燃費をマークしている。
また、Cクラスとして初の9速AT「9G-TRONIC」を採用することによって、燃費はもちろん、静粛性の向上も図られている。
ほぼ同じ仕様のガソリンモデル「C200」のスペックは、最高出力184ps/最大トルク300Nm、JC08モード燃費は16.5km/Lとなる。
VWの不正操作によって改めて注目されている有害物質、NOx(窒素酸化物)とPM(粒子状物質)については、前者は尿素水溶液を噴射して化学反応を発生させる「AdBlue(アドブルー)」によって、その80%以上を無害な窒素と水に還元、後者は排気管に組み込んだ特殊なフィルターによって燃焼・除去している。
価格はセダンが559万円、ステーションワゴンが595万円~。ガソリンモデル「C200」の価格は、セダンが534万円、ステーションワゴンが570万円だから、価格差は25万円とわずか。
ガソリンかディーゼルか、どちらを選ぶかは主な用途や走りの好みになってくるだろう。
■グレードおよび価格は以下の通り
C220d AVANTGARDE=559万円
C220d ステーションワゴン AVANTGARDE=595万円
C220d ステーションワゴン Sports=641万円
C220d ステーションワゴン Sports(本革仕様)=679万円
(zlatan)
写真:メルセデス・ベンツ日本
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