新型ティグアン(2世代目)は、フォルクスワーゲンの新世代モジュラーコンセプト「MQB」を採用した初めてのSUVとなる。
中核を担う重要モデルだけにVWの気合もハンパではなく、現在開催中のフランクフルトショーでは、標準モデルとスポーティ仕様の「Rライン」、オフロード仕様に加え、プラグインハイブリッド仕様の「GTE」という4モデルを同時に披露した。
また、アメリカや中国市場をメインターゲットにロングホイールベース仕様を用意し、2017年春に導入することも明らかにされている。
新型ティグアンは、VWらしいクリーンなイメージはそのままに、より精悍かつ伸びやかで、スポーティな印象を強めたフォルムを採用。
サイズ的には、従来モデルから60mm長く、30mmワイドに、そして33mm低いスタイルとなっている(全長4,486×全幅1,839×全高1,632mm・FF仕様)。
またMQBの採用によって、ボディ剛性の向上とともに50kg以上のダイエットに成功。Cd値も0.31とセグメントトップレベルを達成した。
パワートレーンは多彩で、4種類のTSI(ガソリン)と4種類のTDI(ディーゼル)が設定される。
燃費は従来モデルの最終仕様と比べて、最大10%の向上を果たしているという。トップグレードには、240psを発生するツインターボ仕様の2.0L・TDIエンジンが搭載される。
プラグインハイブリッドの「GTE」では、最長50kmのEV走行や1.9L/100kmの燃費を実現。さらに、世界初のソーラーモジュール内蔵ルーフを採用し、そこで得た電力も駆動力へと変換している。
VWによる試算では、年間の発電量は最大1,000kmを走行するエネルギーに相当するという(ドイツでは約500km、南ヨーロッパでは800~1,000km)。
ショー時点ではコンセプトカーという位置づけだったが、「ティグアンGTE」の市販化は既定路線。「ゴルフGTE」と同様、遅かれ早かれ日本市場にも導入される日が来るだろう。
(zlatan)
写真:フォルクスワーゲンAG.
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