GTI、GTDにつぐ、第3のゴルフGTシリーズ「ゴルフGTE」誕生

フォルクスワーゲンはジュネーブモーターショーで、プラグインハイブリッドを採用した「ゴルフGTE」を公開した。「ゴルフGTE」のプラグインハイブリッドシステムは、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、天然ガスエンジン、電気モーターに続く5番目のパワーユニットになる。
1403gte01ゴルフGTシリーズで最初に思い浮かべるモデルといえば、1976年に誕生した「ゴルフGTI」だろう。「長距離を高速で移動できる高性能」を意味するグランツーリスモ(Gran Turismo)のGTに、 当時としては最新のテクノロジーであったインジェクション(Injection)のIを合わせた「ゴルフGTI」は、 圧倒的なパフォーマンスはもちろん、内外装ともにノーマルモデルとの差別化を図った特別な存在だ。 また、GTシリーズのコンセプトとディーゼルエンジンを融合した「ゴルフGTD」が1982年に発売される。両モデルともにゴルフのサブブランドとしてベストセラーになり、現行モデルでもラインナップされている。(GTDは日本未導入)

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1403gte05そして今回登場した「ゴルフGTE」。単なるプラグインハイブリッドモデルではないことは、「GT」の付く名前からも感じられる。 「ゴルフGTE」には、150PS[110kW]を発生する1.4TSI(ガソリン直噴ターボエンジン)と電気モーター(102PS[75kW])の2つのパワートレーンが搭載される。 システム最高出力は204PS[150kW]、最大トルクは350Nmを発揮し、0-100km/hを7.6秒で加速し、最高速は222km/hをマーク。GTシリーズならではの高いパフォーマンスを発揮する。
しかし一度「EVモード」を選択した場合は、ゼロエミッションビークルに様変わりする。「EVモード」では最大50kmの航続距離を実現、 TSIエンジンと電気モーターを使用する「ハイブリッドモード」では理論上の総航続距離は939kmも可能とのこと。 トランスミッションは、ハイブリッド車用に開発された3つのクラッチを備えた6速DSGが搭載される。
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「ゴルフGTE」には、GTシリーズならではのデザインが取り入れられている。 LEDデュアルヘッドライトや「C」の形をしたLEDデイタイムランニングライト等、LEDテクノロジーを標準装備。 またヘッドライトの中まで延長されたフロントグリル下端のストライプや「GTE」のエンブレムは青で統一されている。 同様にインテリアにもGTIのデザインをベースにしているが、アクセントとなる赤いステッチはブルーに変更されている。ブルーを基調にしたデザインにより、高い環境適合性を表していると思われる。
「ゴルフGTE」は今年の秋から、順次発売する予定とのこと。
「ゴルフGTD」や「e-ゴルフ」とともに日本への導入が期待される。

フォルクスワーゲン公式サイト