大阪の中心部は世界でも稀な都心を囲む水の回廊があり、クルーズ船や遊歩道で水辺を愉しむことができる水の都。
土佐堀川に面する北浜エリアは、水都大阪のシンボル・中之島の対岸にあり地区住民らの発案のもと官民協働の取り組みで「北浜テラス」が誕生した。
当初3川床から始まった北浜テラスも2017年現在13店舗まで拡大し、今後も増える予定というから愉しみだ。
営業時間とテラス営業期間は各店ごとに異なり、午前中から開いている店を探すと客で賑わうカフェを見つけたので入店。
ニューヨークブルックリン発のスペシャルティーコーヒー専門店「BROOKLYN ROASTING COMPANY」の北浜店は日本では初めての路面店だそう。
店舗に入るとすぐにオーダーカウンターがあり、オーダーして会計を済ませ商品を受け取り好きな席へ移動するセルフサービス式。
室内は大きなテーブル席、ソファ席などさまざまでゆったりとした雰囲気。テーブルの間を縫ってテラス席まで出ると土佐堀川が目の前にパーッと広がり向こう岸には「東洋陶器美術館」や「大阪市中央公会堂」が建ち景観は抜群。
アイスコーヒーをカウンターに置き腰かけると1メートルほど先の堤防に精巧に仕上げられたアオサギのオブジェだろうか、堂々と存在感を放つ。
朝から梅雨時の湿度の高い街を歩いていたので川を渡る風が涼しく心地よい。
景色を愉しみながら一息ついていると、先ほどのアオサギの向きが変わっている。オブジェと思っていたのは生きたアオサギだった。
大阪のど真ん中に野生のアオサギが生息しているのに驚くとともに、ビル群の中にも緑豊かな公園や水辺が多々あることを再認識させられた。
「BROOKLYN ROASTING COMPANY」は最高品質のフェアトレード認証、レインフォレストアライアンスおよび有機栽培の認証を受けたサスティナブルコーヒーのみ提供。
コーヒーのほか焼き菓子やビールも用意され、通いたくなる居心地のいいカフェだ。
住所:大阪市中央区北浜2-1-16
営業時間:平日8時から20時、土日祝10時から19時(ラストオーダーはともに30分前)
(小椚萌香)