クルマ好きなら、交通安全を第一に考えるのが鉄則だ。
しかし、2008年に義務化された後部座席のシートベルトの着用率が、一般道で36%にとどまることが、12月20日までに日本自動車連盟(JAF)と警察庁の合同調査で分かった。
JAFは、非着用のリスクを解説するイラストを公式サイト(http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety/rearseat/index.htm)に掲載し、着用の徹底を呼び掛けている。
JAFによると、高速道路での着用率もわずか71.8%。2002年の調査開始以来、過去の数字としながらも、3人に1人が非着用の状況であると警鐘を鳴らす。
非着用の主なリスクとして、同乗者に致命傷を負わせる(衝突の勢いで車内の別の同乗者にぶつかる)、本人が致命傷を負う、車外に放出されるの3点を指摘している。
今年11月、国土交通省はシートベルトを着けずに走行すると警報音が鳴る装置「シートベルト・リマインダー」の設置を、乗用車の全座席で義務化する方針を固めた。
早ければ17年6月に省令を改正し、数年後の生産車から義務付けられる見通しだ。
運転席では、一般道・高速道ともに98%以上でほとんどドライバーが着けている。
これから帰省や冬休みのドライブを計画しているドライバーは、鉄の塊を操る責任者として同乗者の安全確保を徹底してほしい。
(IGNITE編集部)
参考:警察庁「全ての座席でシートベルトを着用しましょう」http://www.npa.go.jp/koutsuu/kikaku/seatbelt/index.htm