北海道・⻑沼町の「Hokkaido SPACE Winery」では、ニュージーランドから3名の醸造家が来日し、余市町産の白ブドウ「ケルナー」を使ってワインを醸造した。
これは、北海道のブドウのポテンシャルと「日本ワイン」の新たな可能性を開拓したもの。
発売は12月10日(火)、30セット限定となるので気になる場合は早めの購入がオススメだ。
シェアワイナリーを活用して生まれる「日本ワイン」
海外のワインメーカーを招いてワイン造りを行う今回のような試みは、「WORLD WineGrowers(ワールドワイングロワーズ)」という名前のシリーズで挑戦中だ。
日本では、ほかのワイン大国と比べるとまだまだワイン文化の歴史が浅く、ブドウやテロワールへの理解が成⻑過程にある。
そこで、誰もが醸造設備を共有できるシェアワイナリーである「Hokkaido SPACE Winery」の強みを生かし、ワイン大国のニュージーランドから醸造家を招き、日本のブドウでワインを造るという試みがスタートした。
ワイン造り全般に関わる知識が多く経験豊富な彼らが、どう日本のブドウの特徴を捉え、美味しいワインを造るのか。実際にワインが出来上がることで、その背景にある思想や醸造過程が浮き彫りになり、世界スタンダードでワイン造りを学ぶことができるのではないか、と同ワイナリーは考えている。
ニュージーランドの著名な醸造家たちが挑戦
今回招いたのは、ニュージーランドのワイン業界でもトップを走る3名の醸造家たちだ。
「The Hermit Ram」がカルト的な人気を誇るTheo Coles氏は、なるべく人為的な醸造方法を用いないナチュラルなワイン造りが得意。
ニュージーランドで「Winery Of The Year」にも輝いたことのある名門「Grey Stone/Muddy Water Wines」のGavin Tait氏は、ブドウへの理解力が高く、目指すワインの方向へと確実に醸造ができる知識・ 経験を持ち併せている。
そして、ニュージーランドの日本人醸造家として活躍してきた「TAKA K Wines」の小山⻯宇氏も参加した。
北海道を代表する白ブドウ品種のケルナー
今回醸造するのは、北海道を代表する白ブドウ品種の「ケルナー」だ。
黒ブドウのトロリンガーと白ブドウのリースリングを交配させ、ドイツで生まれた白ブドウ品種。北海道で広く栽培され、フルーティーで華やかな香りと、程よい酸味がもたらすフレッシュな味わいが魅力だ。
三者とも、余市町の同じ畑のケルナーを自分たちの手で収穫し、それぞれ違う方法で選果して醸造している。
同シリーズの2年目となる2024年は、新たに「VALLI」の醸造家Jen Parr氏が加わり、ケルナーとツヴァイゲルトレーベを仕込んでいる。
日本ワインの美味しさや、これからの可能性を感じてみては。
WORLD WineGrowers Kerner 2023 2本セット
発売日:12月10日(火)19:00〜
限定数:30セット
価格:13,200円(税込)
詳細・販売:https://marowines.base.shop/items/94509284
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000153123.html
(田原昌)