メルセデス・ベンツ日本は6年ぶりにフルモデルチェンジを行った「Cクラスステーションワゴン」を発表した。7月に発売されたセダンと同様に、「Cクラスステーションワゴン」も「アジリティ&インテリジェンス」のコンセプトに基づき、素材選びから設計、製造工程に至るまであらゆる部分にメルセデスが誇る最先端技術を投入することで、大きな進化を遂げた。「アジリティ&インテリジェンス」の要となる、「アルミニウムハイブリッドボディ」や「AGILITY CONTROLサスペンション」、「インテリジェントドライブ」などはセダンと共通。今回発表された「Cクラスステーションワゴン」は、多様化するアクティブなライフスタイルに対応するべくユーティリティの向上が図られた。
ラゲッジルームの容量は先代モデルより20リッター大きい470リッター、最大積載容量も1,490リッターと先代モデルを25リッター上回った。そしてシートアレンジの自由度を上げるために、リアシートバックの分割比率を2:1から40:20:40へ変更となった。これにより乗車人数や長尺物から小物まで積載物の形や大きさに合わせて柔軟な室内アレンジが可能となった。また、片面にベロア素材、もう片面にラバー素材を採用したリバーシブルラゲッジルームマットが全車に標準装備となる。その他にも後席やラゲッジルームへ外からの視線や日差しを遮断し、外光の眩しさや室内温度の上昇を抑える「プライバシーガラス」、運転席やエレクトロニックキーのスイッチでテールゲートの開閉やテールゲート部のスイッチで自動的に閉めることができる「EASY PACK自動開閉テールゲート」が標準装備となる。
なお、「C200 ステーションワゴン スポーツ(本革仕様)」と「C250 ステーションワゴン スポーツ」には、両手がふさがっている場合でも、リアバンパーの下側に足を近づけることでセンサーが感知し、テールゲートを開閉できる「ハンズフリーアクセス(テールゲート自動開閉機能)」が搭載される。
用意されるパワーユニットは、1.6リッター直噴ターボエンジン(156PS/250Nm)と2.0リッター直噴ターボエンジン(184PS /300Nm)の2種類。トップモデル「C250 ステーションワゴン スポーツ」に搭載される2.0リッターエンジンは211PS(350Nm)へ出力が上げられている。どのエンジンも7速AT「7Gトロニック プラス」と組み合わされる。
新型「Cクラスステーションワゴン」は発表と同時に注文の受付もスタートしている。納車開始時期は2014年11月末頃(C250 ステーションワゴン スポーツのみ2015年2月頃)を予定している。価格は442万円~724万円となる。
(牧村 正治)