<セイコー腕時計110周年>セイコーの技術と伝統工芸の技の融合|プロスペックス&プレザージュの新作紹介

「人に寄り添い、共に時を刻む」。これは、1913年に国産初の腕時計「ローレル」が誕生してから今年で110周年を迎える、セイコー腕時計が掲げた110周年のテーマだ。

今年6月に発売される「セイコー プロスペックス」「セイコー プレザージュ」の110周年記念モデルを含めた新モデル、およびそれぞれに込められた技について紹介する。

「セイコー プレザージュ」クラフツマンシップシリーズ 琺瑯ダイヤル(SARD017)

「セイコー プレザージュ」クラフツマンシップシリーズ 琺瑯ダイヤル(SARD017)

プロスペックから110周年記念限定モデルが登場

「セイコー プロスペックス」からは、ダイバーズウオッチのレギュラーモデル2機種と、110周年記念限定モデル1機種が6月9日(金)に発売される。

セイコーが国産初のダイバーズウオッチを発売したのは1965年のこと。その3年後の1968年には、ワンピース構造(*1)の300m防水ケースに、当時において世界最高水準の10振動ムーブメントを搭載した画期的なモデルを発表した。

今回発売するのは、その1968年のヒストリカルモデルをベースに、スペックとデザインをアップデートした、プレミアムスポーツウオッチだ。

1968 メカニカルダイバーズ 現代デザイン GMT

レギュラーモデル「1968 メカニカルダイバーズ 現代デザイン GMT」は、「グリーンダイヤル(SBEJ009)」と「ブラックダイヤル(SBEJ011)」の2種(ともに税込209,000円)。

グリーンダイヤル(SBEJ009)

グリーンダイヤル(SBEJ009)

ブラックダイヤル(SBEJ011)

ブラックダイヤル(SBEJ011)

最も大きな特長は、GMT機能(*2)を備えながら、約72時間駆動可能なロングパワーリザーブを実現した新キャリバー「6R54」を搭載している点。これは、「セイコープロスペックス」のダイバーズウオッチでは初となる。

新キャリバー「6R54」

新キャリバー「6R54」

また、回転ベゼル表示板には、艶やかで耐傷性に優れたセラミックスを採用した。

使い続けることによる擦り傷や小傷から時計本来の美しさを保つため、ステンレスケースとブレスレットには、独自に開発した表面加工技術“ダイヤシールド”を施している。

110周年記念限定モデルのダイバースキューバ Save the Ocean

アイスブルーのダイヤルが印象的な「ダイバースキューバ Save the Ocean(SBEJ013)」(税込231,000円)は、セイコー腕時計110周年記念限定モデルだ。

大いなる海、そしてダイバーたちへの感謝を込め、海洋保護活動を支援しているプロスペックス。その活動を象徴するSave the Oceanシリーズに新たに加わるのがこの一本で、セイコーダイバーズの信頼を築いた“氷河”を表現している。

ダイバースキューバ Save the Ocean(SBEJ013)※ファブリックストラップ

ダイバースキューバ Save the Ocean(SBEJ013)※ファブリックストラップ

セラミックスのベゼルはグレーカラー、 ダイヤルには立体的な型打ち模様を施している。

バンドはステンレススチールだけでなく、複数色の糸で編まれた付け替え用ファブリックストラップも付属。糸はペットボトル再生原料を100%使用したものだ。

表情豊かな織り柄は、「製紐(せいちゅう)」と呼ばれる日本の伝統技術に基づく技法で編み込まれていて、この技法により、タフな環境での長時間使用にも耐え得る強度を備えている。

こちらは世界で限定4,000本、国内はうち700本限定での販売となる。

プレザージュからは名工の技と想いが詰まった4種が発売

「セイコー プレザージュ」のクラフツマンシップシリーズからは、琺瑯、漆、有田焼、七宝の4つの伝統工芸の技法を用いたセイコー腕時計110周年記念限定モデル4機種が登場する。

七宝ダイヤルモデルは世界限定800本で、うち国内では限定100本の販売。そのほかの3モデルは、世界限定1,500本で、うち国内では限定300本となる。発売予定日は6月23日(金)だ。

「ローレル」と同じ琺瑯技術を用いた琺瑯ダイヤル

「琺瑯ダイヤル(SARD017)」(税込198,000円)には、セイコー「ローレル」のダイヤルと同じく、琺瑯技術が用いられている。

琺瑯ダイヤルの製造には、気温や湿度によって釉薬(うわぐすり)の各成分比率を調整する必要があるなど、高い技量が求められる。それを可能にしているのが、先人からの受け継いだ技術と、琺瑯職人・横澤 満氏の存在だ。

「ローレル」のダイヤルは、110年経っても変わらぬ美しさを保っているという。みずみずしい艶をもった温もりある白色のダイヤルと、牛革ベルトの黒色とのコントラストも美しい。

琺瑯ダイヤル(SARD017)

琺瑯ダイヤル(SARD017)

金沢の街並みを艶やかな漆で表現した漆ダイヤル

監修を務める漆芸家・田村一舟氏と、多くの漆器職人の手によって作られるのが「漆ダイヤル(SARD019)」(税込242,000円)。

ダイヤルの艶やかな赤茶色は、何十回も塗りと研ぎを繰り返すことで生まれたもの。藩政時代の面影が残る金沢の街並みを、漆の色彩で表現している。

漆ダイヤル(SARD019)

漆ダイヤル(SARD019)

泉山磁石場の情景をオマージュした有田焼ダイヤル

日本初の磁器が生まれた泉山磁石場をオマージュしたのが「有田焼ダイヤル(SARW067)」(税込242,000円)。創業190年の老舗「しん窯」に所属する陶工・橋口博之氏が監修を務める。

徳川家康が没した1616年に、佐賀の泉山磁石場から素晴らしい陶石が見つかったことで誕生したのが有田焼。ダイヤルは、高精度の鋳型への鋳込み工程を経て、有田焼と同様1300℃の高温で焼成する。

素材には従来の4倍以上の強度をもった強化磁器を用い、腕時計に求められる耐久性を実現している。

有田焼ダイヤル(SARW067)

有田焼ダイヤル(SARW067)

鉛を含まない釉薬を用いた濃紺の七宝ダイヤル

「七宝ダイヤル(SARW069)」(税込275,000円)は、愛知県尾張地方を中心に発展した尾張七宝のの施釉師・戸谷航氏が監修。波が煌めいているような濃紺のダイヤルは、海へのオマージュを表現している。

もともとは古代エジプトが発祥の地といわれている七宝。やがて海を越えて日本に伝来し、独自の進化を遂げた日本固有の伝統文化のひとつだ。

平滑な質感の七宝ダイヤルは、独自の釉薬を用いて約800℃で複数回にわたり焼成を繰り返したのち、精密な研磨加工を施すことで生み出している。

七宝ダイヤル(SARW069)

七宝ダイヤル(SARW069)

重要なファッションアイテムでもある腕時計。ゆえにトレンドを追いかけたくなるときもある。しかし、本当にいつまでも使い続けたいのは、どの時代においても価値が変わらない“本物”だけではないだろうか。

ずっと寄り添い、同じ時を共に歩める時計を、その腕に着けてほしい。

「セイコー プロスペックス」1968 現代デザイン GMT/セイコー腕時計110周年記念限定モデル
特設サイト:https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex/special/1968_gmt/index

「セイコー プレザージュ」クラフツマンシップシリーズ セイコー腕時計110周年記念限定モデル
特設サイト:https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/presage/special/110th_craftsmanship/index

PR TIMES:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000460.000010826.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000462.000010826.html

(IGNITE編集部)

*1 裏ぶたがないため表側からしか開かない、ケースと裏ぶたが一体型したケースのこと
*2 時針と24時針(GMT針)がそれぞれ別の時刻を示すことで、時差のあるふたつのタイムゾーンの時刻を表示できる機能のこと