東京の職人技が光る!伝統工芸ブランドMAROW(まろう)の「江戸切子ガラスペン」の受注生産開始

東京を代表する伝統工芸の技が結集したペンの登場だ。

安中特殊硝子製作所が、自社ブランド「MAROW(まろう)」の第一弾製品として、「江戸切子ガラスペン」を発表した。12月7日(水)より、オンラインストアにて受け付けを開始している。数量限定の受注生産となるため、この貴重な機会を逃さないようにしよう。

研ぎ磨くことを意味する「磨礱(まろう)」をブランド名に

ブランド名「MAROW」は、研ぎ磨くことを意味する「磨礱(まろう)」に由来。「日本の研ぎ澄まされた技術を生かす製品を世に送り出し、これからも研鑽し続けていきたい」という思いが込められている。

この思いのもと、「ガラス加工のスペシャリスト」として制作したのが「江戸切子ガラスペン」だ。

江東区と墨田区にある3社の伝統の技を結集

同製品は、東京都江東区と墨田区に拠点を持つ3社の技を結集して製作する。

軸のガラスを成形し研磨する工程を「安中特殊硝子製作所」、江戸切子の工程を「根本硝子工芸」、ペン軸のひねりとペン先の成形溶着を「竹内製作所」が担う。

江戸切子の伝統文様「菊繋ぎ文」

江戸切子といえば、国の伝統的工芸品に指定されている、東京を代表する伝統工芸の一つだ。同製品には、江戸切子の成す伝統文様が贅沢に刻まれている。

根本硝子工芸 代表の根本達也氏

施される伝統文様は、難易度が特に高いとされる「菊繋ぎ文」。幾重にも均一な線を正確に重ねることで、不老長寿を意味する菊がまるで連なっているように映る。その美しさは、まさに職人技術の賜物である。

根本達也氏 作品例

デザイン性にも機能性にもこだわった逸品

軸とペン先の仕上げは、高難易度の研磨手法「ファイヤーポリッシュ」で実施。デザインに合わせてペン軸をひねり、火で磨き上げる。ガラス製作のスペシャリストの手によって、製品一つひとつが唯一無二の輝きを魅せている。

また、ペンの先端にも工夫が施される。なだらかな山形にすることで、すべてのインク溝に浸透するよう成形。途中で途切れることのない、なめらかな書き味の実現に成功している。上質なデザイン性、さらには機能性にもこだわった製品と言えるだろう。

竹内製作所 代表の竹内信夫氏

アートとしてだけでなく、実際に使うためにも手に入れたい逸品だ。

江戸切子ガラスペン
販売価格:
ロング HINERI-TypeF-:110,000円
ショート HINER-TypeF-:77,000円
ショート HINER-TypeH-:77,000円 ※受注生産のため、数に限りあり
販売ページ:https://marow.buyshop.jp/
MAROW 公式サイト:https://marow.tokyo

(綱嶋直也)

※価格はすべて税込