冬の味覚、その王様として蟹を挙げる人も多いだろう。今回は、今まさに旬である蟹のコースが楽しめる宿5選を紹介する。
日頃の疲れを癒しながら、贅沢な蟹料理に舌鼓を打ってみては。
名湯と加能蟹会席を楽しめる石川の宿「吉祥やまなか」
北陸随一の渓谷美と名高い「鶴仙渓」を望む湯宿、吉祥やまなか。同宿では、2023年3月20日(月)まで(*1)「加能ガニ」2杯分を贅沢に使った蟹尽くし「加能蟹会席・極」付き宿泊プランを提供している。
加能ガニ(*2)を1杯丸ごと昆布と塩で包み、じっくり焼き上げる吉祥名物「塩釜昆布焼き」は、木槌で塩釜を割るパフォーマンスも楽しく、見た目にもおいしい特別な逸品だという。その他、蟹刺し、蒸し、天ぷらなど、加能ガニの旨味と甘みを2杯分、フルコースで堪能できる。
また天ぷらは、加賀野菜とブリ、ミズダコ、メギス磯辺揚げ、ハタハタなどを、好きなだけ楽しめるのも嬉しいサービスだ。「加能蟹会席・極」の宿泊プランは、1泊夕・朝食付き2名1室で一人70,000円より。
俳聖・芭蕉も愛したと言われる山中温泉は1300年の歴史がある。まろやかな湯でくつろぎ、雪景色とともに蟹づくしのコースを楽しもう。
吉祥やまなか
所在地:石川県加賀市山中温泉東町一丁目ホ14-3
公式サイト:https://kissho-yamanaka.com/
*1 12月29日(木)~1月7日(土)は除く
*2 石川県の漁港で水揚げされた規定以上のサイズの雄ズワイ蟹。青いタグが目印。
旬の松葉がにフルコースを堪能できる兵庫の「休暇村竹野海岸」
山陰の日本海側で水揚げされた雄のズワイガニは「松葉がに」と呼ばれる。港ごとに定められた条件を満たした蟹に、緑・ピンク・青など色違いのタグが付けられ、地域のブランド蟹として流通する。
リゾートホテル「休暇村竹野海岸」は、「松葉がに」を贅沢にも1人2杯使用したフルコースを提供する。
茹で松葉がにはもちろん、かにすき鍋やかに味噌甲羅焼、かに足天ぷらなどをしっかりと堪能できる。茹で松葉がには、調理の数時間前まで生け簀に入っていたものを使用し、新鮮な味が楽しめる。
提供期間は3月20日(月)まで。料金は1泊2食付き2名1室一人54,000円(税込)より。
江戸時代から明治時代末期にかけ、北前船の寄港地として栄えた町、竹野。白砂青松の海岸は当時の面影を今も残し、訪れる人を魅了する。
水揚げが許されたこの時期しか味わえない、至福の味覚を堪能しに行こう。
休暇村竹野海岸
所在地:兵庫県豊岡市竹野町竹野
予約サイト(公式):https://www.qkamura.or.jp/qkamura/489/menu.asp?id=takeno&ty=lim&plan=1095
香住ガニと但馬牛を賞味する兵庫「竹田城 城下町 ホテルEN」
「竹田城 城下町 ホテルEN」にて、香住ガニや但馬牛を使用した食事を堪能できる宿泊プランがスタート。2023年3月31日(金)までの時期だけ味わえる、限定メニューを紹介したい。
香住漁港で水揚げされる紅ズワイガニは、香住ガニと呼ばれる人気の食材。深い海底で育ったため、身がつまり、甘みが強く、みずみずしいことが特徴である。この香住ガニを目的に、但馬に訪れる人も多いという。
同ホテルでは、この香住ガニを特別感漂うフレンチコースの一品に仕立てた。ソースにも蟹の出汁を効かせ、濃厚な蟹の風味を楽しめる。
但馬牛とは、近江牛や神戸牛の素牛としても知られるブランド牛だ。最高級和牛の名にふさわしく、口の中で溶けるサシとその風味が特徴。シンプルなソースが、柔らかな食感と肉本来の旨味をより引き立てる。
料金は1泊2食付きで2名1室一人24,079円(税込)からとなる。冬の味覚「香住ガニ」とブランド食材である「但馬牛」のフルコースが堪能できるとは、なんとも贅沢だ。兵庫県・北近畿エリアが誇る旬の新鮮な食材を楽しもう。
⽵⽥城 城下町 ホテルEN
所在地:兵庫県朝来市和田山町竹田字上町西側363番
予約サイト(公式):https://hotels.vmg.co.jp/reservation/takedacastle/plans/43/
蟹コースが楽しめる京都のリゾート「HESTA SMART VILLA」
「ザ グラン リゾート天の橋立」が、エッグ型のリゾート施設「HESTA SMART VILLA(ヘスタ スマート ヴィラ)」をオープンした。ホテルの快適性とグランピングの開放感を一度に楽しめるのが特長だ。
同グランピング施設で、冬の味覚「ズワイガニ」を堪能できる宿泊プランがあるという。
かにすき鍋をメインとし、甘くとろけるようなかにの刺身、ジューシーなかにの塩茹で、香り高い焼きガニなど、とことん蟹の旨味を楽しめる*。
朝食では、古代赤米・黒米を使用した「たべそ」など、地域の名産品を味わえるのも嬉しい。利用料金は一泊2食付の一人30,000円(税別)からとなる。
宿泊する部屋は、ワンルームタイプ「Egg Room」を3室(定員2名)、寝室とリビングに分かれた2室タイプ「Egg Suite」を2室(定員4名)の計5室で構成されている。外観は名前のとおり卵を思わせるフォルムで、非日常感を演出してくれるだろう。
部屋のドアを開き外へ出ると、眼前には日本三景の一つ「天橋立」が広がる絶好のロケーション。プライベートガーデンにはサウナと水風呂が楽しめるスペースを全室に設置。
天橋立を一望できるリゾート施設で、日常を忘れ、最高のひと時を過ごしてみては。
THE GRAN RESORT 天の橋立
所在地:京都府宮津市字中野203-1
公式サイト:https://okura-club-hotels.com/amano/
*コース内容は仕入れ状況により、一部料理が変更になる場合がある。
匠が創る粋な冬の味覚に舌鼓「三朝温泉 斉木別館」
最後に「三朝温泉 斉木別館」が、2023年3月31日(金)まで提供する蟹フルコース「蟹尽くし会席」を紹介したい。
前菜は旬の野菜の盛合わせ、造りは、蟹刺し付き鮮魚の盛合わせ、焼き蟹や蟹すき鍋、蟹足の天ぷらなど全12品、とことん蟹尽くしのコースとなっている。料金は2名1室一人30,290円より。
腕を振るう料理長は「ひょうごの匠」に認定されているという。長年の経験をもとに仕入れた季節の食材を使い、味はもちろん目でも楽しめるよう、料理を仕立てている。
そんな料理長の多彩な技から生み出される品々を食し、日本料理の奥深さを堪能しよう。
三朝温泉は古い歴史を持つ山陰の名湯だ。世界屈指の「三朝ラジウム温泉」は、三たび朝を迎えると元気になるとされている。同旅館は、明治10年に創業された。100年変わらぬ名湯と、もてなしの心で出迎えてくれることだろう。
伝統の地・三朝温泉で味わう、珠玉の会席に舌鼓を打とう。
三朝温泉 斉木別館
所在地:鳥取県東伯郡三朝町山田70
予約サイト(公式):URL:https://bit.ly/3GntUdd
旬の蟹料理が心ゆくまで味わえる宿。この機会に足を運んでみては。
(ysjm)