「未知と出会う冒険をラグジュアリーな旅に」をコンセプトに、小型客船によるクルーズを運航しているフランスのクルーズ会社・Ponant(ポナン)社。
そのポナン社が、所有する客船の中でも歴史的な帆船タイプである「ル・ポナン号」でオーストラリア・キンバリーの秘境を巡る、2023年の新しいクルーズプランを発表した。「ル・ポナン号」とクルーズプランの魅力を紹介する。
帆船型客船「ル・ポナン号」でキンバリーの秘境を巡る
「ル・ポナン号」は、優美な3本のマストが海上に映える帆船型客船。オーソドックスな客船とは一線を画した優雅なセーリングの旅が楽しめる。
キャビンの数はわずか16室。ポナンクルーズが掲げる「ゆったりとくつろぎながら、プライベート感覚の船旅」を実践するために新装されたヨットだ。船内ではフランス流の洗練されたサービスやホスピタリティを提供。
クルーズ中の楽しみである食事は、フレンチをベースに寄港地にインスパイアした料理で、ゲストを飽きさせることがない。
同船には改装により最新の技術を導入し、排気量が大幅に削減。同船の仕様全てが環境と文化の保護を念頭に置いて設計され、よりエクスペディションクルーズにふさわしい客船へと変貌を遂げた。
古代の風景を今も色濃く残すキンバリーの壮大な風景を、海上からゲストに体感してほしいとの願いから、今回のクルーズに採用したという。
海上から臨む壮大なスケールの海岸線を堪能できる
来年4月から開始されるこのクルーズは、キンバリーの魅力を余すことなく紹介するオーダーメイドの旅程だ。同社が得意とするエクスペディションクルーズ(*)の限界に挑戦する航海により、キンバリーの壮大で驚異的な海岸線の美しさを体験できる。
ポナン社には、世界的に有名な探検家、現地に精通したエキスパートが所属する。彼らによって安全な航海が楽しめるだけでなく、普通の旅では立ち入ることが困難な場所にも、インフレータブルボートを使って上陸することができる。
また、地元オーストラリアのパスパレーグループと提携。ヴィンテージのグラマンマラード飛行艇による遊覧飛行や、真珠養殖場であるクリ湾へのプライベートアクセスなど、ユニークな体験ができるのも魅力だ。
探検心あふれるクルーズを催行するポナン社
北極から南極まで案内するポナン社は、自宅のようにくつろげる“プライベートヨット感覚”でカリブ海や地中海クルーズが楽しめる客船の旅を提案する。
日本では未だ馴染みが薄いクルーズの世界。大型客船とは異なり、小型客船の「ル・ポナン号」によるエクスペディションクルーズは、活動的でサステナブルな大人に新しい旅のスタイルを提案してくれるだろう。
「ル・ポナン号」エクスペディションクルーズ
予約受付:5月以降(予定)
クルーズ実施期間:2023年4月~10月
※キンバリー北部および南部で7泊から14泊のクルーズ(予定)
Ponant 公式サイト:https://www.ponant.com/
(高野晃彰)
* エクスペディションクルーズとは、極地や秘境などをクルーズ客船で訪れること