新型Cクラスのステーションワゴン(S205)の概要が画像とともに発表された。本国では9月発売というから日本への導入もそう遠くない日となるだろう。ボディサイズは先に発表されたセダンとほぼ同様。
今はまだ現役の現行モデルと比較すると、全長が+96mmの4702mm、全幅が+40mmの1810mmと大きく成長。ホイールベースで80mm延長された分、後席の足元は広く居住性が向上している。ラゲッジ容量も増えているが、それよりもリアシートが40:20:40の3分割になったことのほうがニュースだ。
技術的なトピックが2つ。そのひとつが軽量化技術で前後サスペンションの取り付け部分やルーフ、テールゲートなどボディ全体の約50%にアルミを採用し、また、超高張力鋼板をホットプレス成形することで軽量化と高剛性を実現している。ホットプレス成形とは従来の工法と異なり、高温に加熱した超高張力鋼板を金型でプレスするのと同時に均一に冷却し部材を作り出す技術のこと。いわゆる焼き入れとプレス加工を同時に行うワケだ。軽く強い部材をクロスメンバーやピラー、隔壁に使用することでメリットは大きいが、専用の成形機や溶接機など設備投資が高額になる。自動車メーカーにとっていずれ必要となる投資だが、メルセデスはその投資をすでに終えていることになる。
こうして新型Cクラスのステーションワゴンは、現行モデルと比較してボディシェル全体で約65kgの軽量化に成功した。
ふたつ目の技術的トピックは、いよいよディーゼル・ハイブリッドが登場すること。また、プラグイン・ハイブリットも追って投入されるという。日本導入モデルがどのパワーユニットを採用するのか今から待ち遠しい限りだ。